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2011年9月15日 (木)

愛宕念仏寺 1 砂の器・ロケ地

目次 からたっぷり京都をご覧ください。2006・1・27から毎日更新。

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写真は全て拡大します。

録画してあった「砂の器」(10、11日放送、前・後編)を昨日見ました。
野村芳太郎監督作品が素晴らし過ぎたので、今回のレメイク版もいつ切ろうかと、迷いながらも前編を見終わって・・・後編の予告に・・・
あれ~ッあれは愛宕念仏寺ではないか!!これは見なくては!!・・・ということで(突っ込み入れながら)最後まで見ました。

玉木宏扮する刑事が犯人和賀英良の父親の遺骨が納骨されているお寺を訪れた場面。ロケ地はココです。板戸、障子がすっかり取り払われて広々して素晴らしい風景でしたね。季節は冬、羅漢さんの頭にうっすら雪が積もっていました。
また・・・2人が巡礼に出て山門までの石段を登り、谷底(清滝川)を見つめるシーンのロケ地は高雄の神護寺です。雪の被った茅葺き屋根の民家は美山町です。

ロケに使われた本堂は明日紹介することにして・・・今日は山門からゆっくり愛宕念仏寺を紹介させていただきます。

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愛宕(おたぎ)念仏寺  山号:等覚山  天台宗延暦寺派
今の京都の四条の西院から東山方面にかけてを、昔は愛宕(おたぎ)郡と言いました。8世紀中頃、聖徳天皇の娘、稱徳天皇により京都・東山、今の六波羅蜜寺近くに愛宕寺として創建されました。

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平安時代初めには真言宗東寺派の末寺となっていたらしいが、すでに荒れ寺となっていた上に、近くを流れる鴨川の洪水で堂宇を流失。
廃寺同然を、醍醐天皇の命により天台宗の千観内供(伝燈大法師)が復興した。千観が念仏を唱えていたところから名を愛宕念仏寺と改め、天台宗に属しました。

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この際いったんは七堂伽藍を備え勅願寺としての体裁を整えたが、その後は興廃を繰り返し、最後は本堂、地蔵堂、仁王門を残すばかりとなりました。

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1922年それらを移築して現在地での復興を目指すが失敗。あまりの荒れように、1955年に天台宗本山から住職を命じられた西村公朝も、引き受けるのをためらったという。それを清水寺貫主・大西良慶の「それだけ傷んでおれば、草一本むしりとっても、石一つ動かしても、おまえは復興者、復興者やといってもらえる。わしも手伝ってやるから」の激励で復興に取りかかった。

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以来、仏師として全国を飛び回る傍ら、本堂、地蔵堂、仁王門などを整備した。 素人の参拝者が自ら彫って奉納する『昭和の羅漢彫り』が始まったのは、1981年。当初は500体が目標だったが、10年後には1200体に達した。

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山門は江戸中期の建物で、仁王像は鎌倉時代のもの。(京都市指定文化財)

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こちらは帰りの道になります。

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この羅漢さんは西村公朝氏の作品でしょうね。

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羅漢洞
堂内にて公朝作の仏像仏画が多数拝観できます堂内にて公朝作の仏像仏画が多数拝観できます。なんというバカな私でしょうか(。>0<。)
・・・今まで何度も来ているのに・・・ここは納屋というか・・・見れない処だと思って素通りしていました。_| ̄|○  皆さまは必ず見学してくださいね。

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こちらは素人の参拝者が彫られた「昭和の羅漢さん」の一部です。

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これは・・・涅槃

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山から染み出る滝の横を通って・・・

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先にあるのは「地蔵堂」 右に少し見えているのは「ふれ愛観音堂」

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上の写真の右端の石仏さん・・・正面から見ると・・・カラス天狗?
変った羅漢さんを探すのも楽しいですよ。

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三宝の鐘
「仏・法・僧」の心を音で伝える三宝の鐘です。

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撞き方が変わってますね。楽しそう・・・

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今日はここまでにします。
明日は圧巻の羅漢さんと本堂、境内を予定していますが、明日で終わりそうもありません・・・多分。

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三宝の鐘の屋根 金色の鳳凰が。

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 4 嵯峨野 鳥居本」カテゴリの記事

コメント

りせさん、おはようございます

え?2位?っと想ってポチッとしてみましたら、
御安心あれ~~
不動の1位は健在です

ひと山越えても、ふた山、み山とやってきますので
相変わらずバタバタしていますが、
音沙汰のない息子が、今週、やっと帰宅します
どれだけ、真っ黒になっているのか、愉しみです

日中の暑さにも、秋の訪れを感じるこの頃
どうぞ、夏のお疲れが出ませんように、御自愛くださいませ

投稿: サブリナ♪ | 2011年9月15日 (木) 06:59

石仏を見ていると誰かに似ているとつい笑ってしまうことがあるけど、いつも静かに笑って・・・やね。
ドラマのなかで「あっあそこやわ」と自分が知っているところが放映されるとうれしくて不思議な感動を受けることがあります。内容に関係なくね。ナンデヤロ~。
昨日、京都の暑さはすごかったみたいやね。

投稿: Tacchan | 2011年9月15日 (木) 09:40

★サブリナ♪さん お早うございます♪
ブログランキングには2つ参加しています。
ランキングのことは書きたくないので出来るだけ書かないようにしていますが・・・
私が言っているのは・・・「人気ブログランキング・近畿」のことです。

「人気ブログランキング・近畿」は既に1週間くらい前から2位になっています。3位との差も接近中です。
ご存じ無いということは・・・サブリナ♪さん・・・(。>0<。) ・・・2つとも応援宜しく。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 09:45

砂の器にお寺が?
いやぁー、気がつかんでしたわぁ
結構いろんなとこで京都って、でてくるんですなぁ♪

投稿: munixyu | 2011年9月15日 (木) 13:48

★Taccha~n こんにちは♪
羅漢さん・・・素人さんの作品はちょっと不気味なんよ。
好き嫌いは人それぞれで良いと思う。
京都がロケ地・・・最近は京都ドラマも見無くなったけれど・・・
扉を全部取り払ってまでして撮影してるから。綺麗やったよ。「撮影協力」に寺院名が出て無かったけれど・・・もしかしたら内緒なのかなあ。
今日も暑いけれど、風がありますねんよ。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 13:53

★munixyuさん こんにちは♪
映画の砂の器は能登の冬の荒海とか、日本の四季でしょ。
あの場面が泣けてくるほどに美しい。
先日のドラマは京都でした。まさかの京都のお寺。神護寺もありました。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 13:56

愛宕念仏寺は、そんなふうに
復活したお寺さんなんですね。
ずいぶん昔に行ったきりで、
記憶の彼方です。

投稿: 金魚 | 2011年9月15日 (木) 15:29

鳴く蝉はツクツクボウシ君達ではありますが、それにしても今日は暑いですね
ただ、この暑さに負けず、庭のアメジスト・セージが紫色の花をつけ始めましたよ

りせさん、ごめんなさい。
多分、私は、りせさんより年下だとは思いますが、
誠に、こういったデジタル機器に、めっぽう弱くブログ作りをされるりせさんへ、日々送ってきた尊敬の眼差しは届いてはいませんでしたね。。。

ポチッとしていたのですが、そこで、京都をポチッとして
あ~今日も一位一位って、安心していたので、今日の今まで、何の事だか、わからずに居りました
誠に申し訳ありませんでした。

大丈夫!友人にもPRしておきましたし、
多くのりせさんファンの方の御支持も変わらぬものと想われます
私も、なお一層の気持ちを込めて、応援してまいりますのでお許し下さいませ

もし、応援手順間違えていたら、教えて頂ければ嬉しいです

大阪に負けてなるものですかっりせさん、ファイトです

(追伸)今朝のNHKで京都があってたのでしょうか?
友人がメールでしらせてくれたので、ギリギリ録画予約して出掛けることが出来ました。
今から、それを観ようとウキウキしています

投稿: サブリナ♪ | 2011年9月15日 (木) 15:59

砂の器、観ましたよ。ロケ地だったとは、知りませんでした。観ただけでわかるりせさん、さすがです!
荒廃しても、再建して、すごいなと思います!一般の方々が、彫られた羅漢さん、可愛いですね(^_-) みなさん、お上手ですね。私、小学生の時、彫刻の授業、手ばかり、切っていました(^_^;)

投稿: ごま | 2011年9月15日 (木) 18:03

こんばんは♪
愛宕念仏寺、ずっと“あたご”と思い込んでいました( ̄◇ ̄)
『おたぎ」、今度こそ覚えました。多分・・・。
5枚目のお地蔵さん、美しいですね。
仁王様は恐いくらいです。
彼方の山の写真も古いからと仰いますが、綺麗に撮れていると思います。
私の昔の写真なんか大抵ボケていますもの。
ずっと松本も真夏日が続いていますが、今日、家の金木犀の先遣隊が咲いているのを見ました。
毎年先遣隊が咲いてから10日くらいで本隊が咲きます。
秋が着実に進んではいるんですね。

投稿: fmk | 2011年9月15日 (木) 18:04

こんばんは、りせさん。
愛宕念仏寺には、行ってないですが良い感じの寺院ですね。
砂の器、見ませんでした、残念。
涅槃の羅漢さん、いいですね。
14枚目のお写真、木々の緑と赤いよだれかけがきれいです。
カラス天狗?さん、おもしろいです。
三宝の鐘、初めて見ました。

投稿: さらそーじゅ | 2011年9月15日 (木) 18:19

★金魚さん こんばんは♪
愛宕念仏寺は以前にも記事にしてお寺の説明も入れていますが、私もしっかり読んでいませんでした。
・・・「そうなんだ~」って思いました。
羅漢さんも益々苔蒸して、良い色になってきました。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 18:26

★サブリナ♪さん こんばんは♪
ランキングのことはコメント欄でもあまり触れたくありませんので・・・大きく書かれると・・・(*_ _)人ゴメンナサイ
昼はつくつくぼし、夜は秋の虫の声、風も爽やかになってきましたね。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 18:32

★ごまさん こんばんは♪
テレビ見られましたか・・・。
始ってすぐから余りにも原作と違い過ぎて・・・見続けようか迷いました。
愛宕念仏寺が綺麗そうだったので最後まで見ました。それと、懐かしい俳優さんが沢山出ておられるのが良かったです。
石彫ですから、堅いんでしょうね。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 18:40

「愛宕念仏寺旧地」と書かれた小さな石碑が清水坂を上がる手前の派出所(だったっけ?)の前にありますね。
最初「化野」の念仏寺のことかと思って、「??」となったもんです。

「おたぎ」の発音は「御嶽(おんたけ)」に通じるのではないかと言われています。また、沖縄の土着信仰で神聖な場所をあらわす「ウタキ」とも関係があるとか無いとか…。
西は鷹峰から比叡山を経て東山連峰まで、山城国の北にそびえる聖なる山々という意味合いでしょうか。

ややこしいんですが、現在我々が呼んでいる愛宕山は、所在地としては山城国葛野郡にあたります。
そもそも愛宕の権現さんは丹波国桑田郡(現在の亀岡市内)に祭られていたそうで、平安時代の『延喜式』神名帳では「阿多古」と表記されています(「火の用心」のお札もそうですね。他に「阿当護」と書いた史料もあります)。
後に愛宕郡鷹峰に勧請されたことから「愛宕」の字をあてる様になったのだそうです。
次いで嵯峨の清凉寺の付近に遷り(現在も清凉寺境内に愛宕権現社があります)、さらに愛宕山上に祭られるようになったことから、山の名前も「愛宕山」と呼ぶようになったのだとか。

正直、私も書いててよく分かりません(汗)。

投稿: わびすけ | 2011年9月15日 (木) 21:36

★fmkさん こんばんは♪
愛宕のどこが「お」「た」「ぎ」なのでしょうね。読めないですね。
山の古い写真は変色してますから、フォトショップ自動補正でやっとです。
今日も陽射しはキツイし、暑いし・・・でしたが、風がありました。夜の虫の音も心地良いです。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 22:10

★さらそーじゅさん こんばんは♪
14枚目の縦写真、横写真もあるのですが・・・縦の方が奥行きが出てて良かったみたいです。
砂の器・・・見事にストーリーが変わってたし、原作にない配役が大勢で・・・
素人さんの羅漢さんは、好き好きというか。カラス天狗さんはプロの方かも。
そういうのが混じってるから良いのかも知れません。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 22:26

★わびすけさん こんばんは♪
清水坂に石碑があるのですか。
あの辺りが愛宕っていうのは初耳でした。
愛宕についていろいろ教えてくださって有り難うございます。

投稿: りせ | 2011年9月15日 (木) 22:31

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