嵯峨野 落柿舎
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今日は昨日の続きで「落柿舎」です。
落柿舎は平成20年末から平成21年9月末まで庵の大規模な修復工事が行なわれました。綺麗になってから初めてです。
落柿舎(らくししゃ)
蕉門十哲の一人として名高い向井去来(慶安4年(1651)~宝永元年(1704))の閑居の跡として知られてます。
去来は長崎の生まれ、芭蕉に師事して俳諧を学び、その芭蕉をして「洛陽に去来ありて、鎮西に俳諧奉行なり」といわしめました。
かつて武人であった去来は極めて篤実真摯な人柄で、芭蕉に仕えるさまは、ちょうど親に対するようであった。 その句
「鴨なくや 弓矢を捨てて 十余年」 はよく知られている
芭蕉も晩年、三度ここを訪れて、名作「嵯峨日記」を著しました。
落柿舎の名の由来
当時、庭にあった40本の柿の実が一夜のうちにほとんど落ちつくし、かねて買約中の商人を気の毒に思って価を返してやったことから「落柿舎」と呼ばれるように。
庭には去来の詠んだ 「柿主や 梢はちかき あらし山」 の句碑
他にも・・・芭蕉、高浜虚子、昭憲皇太后らの句の石碑もあります。
蓑笠は落柿舎のトレードマーク。この蓑笠で庵主の在庵か不在かが分かりました。
中です。「おくどさん」です。
夜ごとお酒を飲み交わしたのでしょうか。
瓢箪模様?
天井裏です。
ここは俳諧道場として農夫・町民も自由に出入りしていました。
「落柿舎制札」
一、我家の俳諧に遊ぶべし 世の理窟を謂ふべからず
一、雑魚寝には心得あるべし 大鼾をかくべからず
一、朝夕かたく精進を思ふべし 魚鳥を忌むにあらず
一、速に灰吹きを棄つべし 煙草を嫌ふにはあらず
一、隣の据膳をまつべし 火の用心にはあらず
右條々 俳諧奉行 向井去来
虫籠 柿の置物
お庭をぐるっと・・・
次庵
鹿おどしの音も心地よく聞こえてきます・・・一句いかがですか。
これは落柿舎の裏の「西行井戸」
「西行井戸」 西行法師が嵯峨野に住まわれていたときに使われていた井戸。
ここが西行庵の趾であったことを証す唯一のものです。
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去来の墓
落柿舎の裏、遺髪を納めたという去来唯一の記念の墓。40cmほどの自然石に、ただ、「去来」とのみ刻まれています。
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コメント
「おくどさん」久しく耳にしなかった響き。ええな~。うれしい。(*^-^)
投稿: Tacchan | 2011年8月 8日 (月) 10:04
「おくどはん」、昔、そういう名前のドラマがあったような気がします。加賀まりこさんが出演されていたように、記憶しています。
名前の由来も、トレードマークの話もおもしろいですね(^O^)
投稿: ごま | 2011年8月 8日 (月) 10:32
へぇえええー
改装してるのね
うーん、古さがきえつつあるのが・・・ですが
さっぱりしていていいですなぁ♪
投稿: munixyu | 2011年8月 8日 (月) 13:11
緑が綺麗てすね。
改装したのですか。
また行ってみないとだめかしら。
投稿: 金魚 | 2011年8月 8日 (月) 16:30
りせさん、こんにちは。
今年は、何かと、京都が、全国的なニュースの話題になる年ですね。
むか~し昔の落柿舎前には、何かが植えてあって
こんなに広々していなかったように思うのですが、記憶違いなのかしら・・・
それにしても、若かった頃には、気付かなかったり、眼にとまらなかったものに、
味わいを感じるのは、やはり、歳を重ねたせいですね。。。
ささやかではありますが、
これからも、心豊かな時間を過ごして行きたいと思うこの頃です
投稿: サブリナ♪ | 2011年8月 8日 (月) 18:28
★Taccha~n、ごまさん、munixyuさん、金魚さん、サブリナ♪さん コメント有り難うございますヽ(´▽`)/ m(_ _)m
★Taccha~n・・・「おくどさん」、私も全然聞かへんえ。
★ごまさん・・・そんなタイトルのテレビがあったように思います。今も柿の木が一杯です。
★munixyuさん・・・上手に改装してあって、適当な古さがあるんよ。ええ感じです。
★金魚さん・・・「改装しました!!」って感じじゃなく、自然に綺麗に成っていました・・・拝観料が300円だったのは値上がったかしら?
★サブリナ♪さん・・・落柿舎の前の畑ですが、今はこういう状態でした。よく見ると緑の芽が出ています。何が植わっているのでしょうか。京都ブームも去ったかな??なんて去年思ったのですが、「日本のふるさと」は大袈裟ですが、今日本の歴史が大切にされ、見直されているのかも知れません。
皆様・・・コメント有り難うございました。m(_ _)m
投稿: りせ | 2011年8月10日 (水) 11:42