等持院 方丈 芙蓉池 有楽椿
←新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。2006・1・27から毎日更新。
年に何度も行っているお寺がある中で、等持院へは4年前に行ったきりでした。
その時は斑雪が残っていて、庭には下りれず。
お目当ての庭園は、衣笠山を借景にするどころか、某大学の校舎のコンクリートの壁面が!!(゚ロ゚屮)屮。◆その時の記事・・・・もう行く気がしませんでした。
今回も期待はしていませんでしたが・・・ナント・・・建物は目立たなくなっていました。
等持院 (とうじいん) 山号:万年山 臨済宗天龍寺派
足利将軍家の菩提寺。
もと仁和寺の一院であったが、南北朝時代の暦応4年(興国2年・1341)に足利尊氏が夢窓国師を開山として中興し、三条高倉の等持寺の別院とした。
延文3年(正平13年・1358)尊氏の死後、その墓所となり、その法名をとって「等持院」と名づけ、のち、等持寺を合併して臨済宗天竜寺派に属するようになった。
足利氏の菩提所として堂塔伽藍は衣笠山麓に威容を誇ったが、長禄年間(1457~60)以来、しばしば火災にあって荒廃し、現在の建物は江戸・文政年間(1818~30)の建立である。夢想国師 夢窓国師 夢窓疎石
方丈 元和2年(1616)福島正則が建立した妙心寺・海福院から移設したもの。
方丈南庭園 方丈の床は「うぐいす張り」でキュッキュと良い音がしていました。
襖絵は狩野興以の作。 明治維新や映画撮影で一部破損。
方丈の西側に建つ霊光殿 (写真正面)
霊光殿には尊氏の念持仏といわれる利運地蔵像を安置し、左右壇上には足利歴代15将軍木像と徳川家康の衣冠等身の木像を安置しています。
家康像は、家康が42歳の時に厄落としの為に作らせ、石清水八幡宮・宝蔵坊から移されたもの。
茶室の後ろ・・・竹が育ち・・・コンクリート壁はほとんど見えません。良かった。
芙蓉池北側には義政公好みの茶室清漣亭があります。
書院から「芙容池」 夢窓国師作庭と伝える池泉回遊式庭園。
馬酔木の花と。
清漣亭
清漣亭の横から「有楽椿」
「有楽椿」というのは、「胡蝶侘助」という名前が通称だそうです。
樹齢400年、樹高15m、根元の幹周り1m。(撮影:3月13日)
織田有楽の時代、秀吉が秀頼に寺を再興させた時、庭園の修復とともに植えたものと伝えられるもの。現存する有楽椿最大だそうです。
境内には尊氏の墓と伝える高さ5尺の宝筐印塔があります。
池畔に咲く梅の花。
庭園がこんなにも広いとは知りませんでした。
今は色味の無い季節、是非是非サツキ、つつじ頃に行ってみたいと思います。
その時にはもっと鮮やかな庭園をお届けします。(だから今日は写真が少なめです)
等持院 ◆場所はここです。 北区等持院北町63
拝観料:500円
※ 椿のことが気になっていたので朝になって調べました。「有楽椿」は写真を増やして説明を入れました。お陰で写真がいっぱい。(12:17)
◆いつも応援有り難うございます。m(_ _)m。
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可憐な花です。
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コメント
某大学の…すいません、すいません、ごめんなさい(苦笑)。
お庭のすぐ北にある校舎が、私の通っていた文学部でした。4階の大教室からお寺の屋根が見えたものでした。
「朝敵」足利氏の菩提寺ということで、戦前まではいろいろと割りを喰っていたようですね。特に幕末には、「三条京阪の土下座男」高山彦九郎が足利尊氏の墓を笞で打ったとか、尊氏の木像の首が切り取られて三条河原で晒されたとか言った話が伝わっています(最近も、尊氏像の手首が持ち去られる事件がありましたっけ)。
幼少の頃、ここで修行された水上勉さんも、寺は貧しかったとどこかで書いておられました。
等持院、水上勉、と来れば『雁の寺』ですが、昭和39年に作られた映画(川島雄三監督)では、大規模なロケが行われたようです。某大学移転前のこちらの境内の様子など、また当時の天竜寺や嵐山駅など、今となっては貴重な映像を見ることができます。
投稿: わびすけ | 2011年3月21日 (月) 10:05
きれいに、竹で、隠れて、よかったですね。達磨さんの顔が、ほのぼのとして、いいですね(~_~) 馬酔木の花も、梅も、椿も、凛と咲いて、きれいです(^_-) わびすけさん、きれいな庭を見ながら、勉強とは、いいですね(~_~)
投稿: ごま | 2011年3月21日 (月) 10:17
馬酔木の花って
毒があるんだよね
馬がたべると・・・って書いてあったよ
でも、綺麗
投稿: munixyu | 2011年3月21日 (月) 12:09
★わびすけさん こんにちは♪
お昼に侘助椿の有楽椿を入れておきました。名のある椿だとは思っていましたが。
Wikipediaで等持院を調べていたら、「足利三代木像梟首事件」とか出て来ました。歴史には色々あったのですね。
水上勉さんも等持院だったと思っていたら・・・「瑞春院」が「雁の寺」。私が間違ってたのかと思いました。
Wikipediaにも「等持院・・・水上勉さん 小坊主」ってありましたのでやっぱり合ってたんだと思いました。
一番絵になる、写真になる所に校舎がデデーンと。驚愕でした。でももうご心配なく。竹が綺麗に隠してくれていましたよ。
等持院の敷地には、等持院と某大学名が併記されていました。等持院の土地はどうなってるんでしょうね。
水上勉作品はどうも暗いイメージなので「雁の寺」も見ていません。昔の映画も貴重な歴史の記録になりますね。
投稿: りせ | 2011年3月21日 (月) 13:10
★ごまさん こんにちは♪
後で有楽椿も入れておきました。清楚で可愛かったですよ。
達磨さん、恐そうだけれど・・・目は笑ってるみたい。
某大学・・・すご~く大きいんですよ。初めて行ってキャンパスの広さに驚きました。
投稿: りせ | 2011年3月21日 (月) 13:19
★munixyuさん こんにちは♪
馬酔木・・・そうそう、そう聞いています。
花に毒があるのかなあ・・・
馬を酔わしてふらふらさせるくらいの毒かな?
投稿: りせ | 2011年3月21日 (月) 13:22
こんにちは、りせさん。
芙蓉池のある庭園、きれいですね。
400歳の有楽椿、なんて素敵な色なんでしょう。
元気でよかったです。
投稿: さらそーじゅ | 2011年3月21日 (月) 16:45
こんばんは♪
等持院へは姉と紅葉の時期に初めて行きました。
その時の紅葉が綺麗だったので、その後も何回か行きました。
友達と行った時、某大学が等持院のお庭から透けて見えていました。
こんな近くに・・・、えー?って驚いたものでした。
此処のお庭は好きです。
ツバキの花が綺麗ですね。ビンクがやさしいです。
家に有った馬酔木に、メジロが来て蜜を吸っていましたが、鳥には毒では無いのかな?
白の馬酔木は顔を近づけると良い香りがしていました。
投稿: fmk | 2011年3月21日 (月) 17:45
★さらそーじゅさん こんにちは♪
醍醐寺の桜が150-200年で元気に咲いています。
400年とは凄い椿です。花は遅めでしたので最盛期は数も多かったと思います。色が良かったです。とっても優しいピンクで透けてました。
投稿: りせ | 2011年3月21日 (月) 18:07
★fmkさん こんにちは♪
ずっと前から景観破壊がアチコチで言われていて・・・こんなに大きな寺院でも大学との境に・・・!!(゚ロ゚屮)屮
大学に対する怒りよりもお寺に対して怒りを感じました。「なんでこんなこと許したの」って。
お庭はサツキ、つつじがお団子のように可愛かったので、見るなら5月と思っていましたが、校舎を考えると足が向きませんでした。
緑が濃くなったら素晴らしいお庭になると思いますので、今年は必ず行こうと思います。
馬酔木はどこに毒があるのでしょうね。「酔う」と言う字からは「酔芙蓉」のイメージがあって素敵です。
メジロが来ましたか・・・もう春ですね。
投稿: りせ | 2011年3月21日 (月) 18:18