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2010年6月 5日 (土)

一休寺 3 方丈庭園 襖絵・デジタル再製画

新しく来て下さった方は目次もご覧くださいね。

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写真は全て拡大します。

一休寺(酬恩庵)の3回目 方丈庭園です。(説明は酬恩庵HPより)
方丈庭園 は江戸時代初期の代表的な庭として国の名勝に指定されています。

慶安3年に前田利常が方丈を再興した頃の築造と考えられ、文化2年 原在明の描いた酬恩庵の図は現況を表している。
方丈庭園は「南庭」、「北庭」、「東庭」の三面からなる江戸時代初期の禅院枯山水庭園で、 文人の松花堂昭乗、佐川田喜六、石川丈山の合作と伝えられています。
松花堂昭乗 松花堂といえば「松花堂弁当」 松花堂・庭園はこちらです
石川丈山といえば「詩仙堂」 サツキの詩仙堂はこちらです

南庭
方丈の正面に広がる最も広い南庭。長方形の白砂敷で、後部の斜面にサツキの刈り込みやサザンカ、ソテツなどが植えられています。当時の典型的な禅苑庭園です。

西南隅の蘇鉄は青々しています。

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南東隅

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左は一休禅師の御廟所、桧皮葺の屋根は虎丘庵です。

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サツキは花をシッカリ咲かせることが目的ではなく、あくまでも根締めだそうです。もう少し蕾はありましたが、ほぼ満開ということでした。

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一休禅師木像の前から・・・一休さんはこの景色をご覧になってます。

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築地塀に沿った東庭
多くの庭石と刈り込みで、十六羅漢の遊行するさまを表わしています。

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方丈の東から

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羅漢とはお釈迦様の弟子のことです。お釈迦様からこの世の中の命あるすべてのものを救うように告げられた16人の羅漢が遊んでいる様子をあらわしているのです。

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東庭と北庭とは特に密接な連繋を有し東北隅に主石を組み、これより築地塀に添い多数の庭石を南と西に流し、東庭と北庭とを構成している。
方丈東より正面は北庭。

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北庭
石塔や石灯籠、手水鉢などを配し、石組で枯れ滝を表現。禅院枯山水の蓬莱庭園です。

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備景として遠く比叡と男山を望み、近く木津川と田畑とがあり・・・
・・・ということだったそうですが、民家などが建ち並んだため、生垣の向こうには大木で隠されています。

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左には鶴島、亀島などもありますが、分かり難いものです。

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ちょっと変わった感じですが・・・方丈の後ろ部分が付き出しています。

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この部分に「一休禅師木像」が安置されています。
このお寺は元は妙勝寺といい、大應国師(だいおうこくし)が開山されました。開山堂には大應国師が祀られています。そこで・・・
一休禅師により再興された「酬恩庵」です。ここに一休禅師木像を安置し、「酬恩庵・一休寺」の開山者として一休さんを祀られたのでは・・・ということです。

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方丈(重要文化財)
加賀城主前田利常公が大坂の陣の時、木津川に陣をしき当寺に参詣したおり、寺の荒廃を歎き、慶安3(1650)年に再建されたものである。
内部襖絵は江戸初期の画家狩野探幽斎守信の筆になったものである。

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現在、襖絵は「DNPデジタル再製画」に変えられています。

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素晴らしく複製されています。

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「大日本印刷 京都・一休寺の狩野探幽・原在中の障壁画のデジタル再製画を制作」

大日本印刷(=DNP)は、酬恩庵一休寺所蔵の狩野探幽による障壁画43面と原在中(はらざいちゅう)による障壁画4面、計47面のデジタル再製画を制作した。一休寺は、これらのデジタル再製画を方丈に設置し、4月15日より一般公開している。
一休寺は、境内整備事業の一環として方丈の障壁画のデジタル再製画制作を、2009年5月より進めてきた。デジタル再製画は、株式会社伝統文化財保存研究所の代表の監修のもと、DNPが制作にあたり、このたび完成となり、一休寺はこれを方丈に設置した。従来公開されていた原画は、劣化を防いで長期保存するため、境内の収蔵庫に保管する。
国指定の重要文化財である一休寺方丈は、慶安3年(1650)に加賀藩・前田利常の寄付によって再建され、その際、障壁画43面が納められた。
狩野派を代表する絵師・狩野探幽が手がけた43面は、形象を簡略化して表現する「減筆体」という画法などが用いられ、余白も表現の一部とする作品。しかし、度重なる修復と経年の劣化により、探幽が目指した表現が認識できないような状態となっていました。今回の事業では、原画そのものを修正するのではなく、画像データ上で経年劣化による汚れを取り除き、破損やこれまでに修復された部分を修正した。これらの作業により、完成したデジタル再製画を方丈に設置することで、作品制作当時に狩野探幽が意図した絵画空間を鑑賞できるようになった。(印刷タイムス 2010年04月15日より

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襖絵を充分に撮ってないという誠に残念なミスです。

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こちらは精進料理をいただいたお部屋の襖絵ですが。。。これもそうでしょうか。

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一休寺はあと2回続きます。
同じ処ばかりもナンなので・・・明日は別の場所に致します。はて、どこにしようか・・・

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方丈の後ろ北西のお庭ですが・・・ここは方丈庭園とは言わないようです。

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一休寺 京田辺市」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。一休寺ですか。新緑も綺麗ですね。超有名なところより綺麗だったらやっぱり行くしかないですね(笑)明日にでも行ってみようかな。
京都市内中心で、宇治より南へはまだ行った事がありません。

投稿: Mini | 2010年6月 5日 (土) 09:02

京都・一休寺の狩野探幽・襖絵・・見事な筆づかいに圧倒されます。一休さんくらいしか知識なかったのですが、その功績にこれまた圧倒されました。京都はこんなお寺が不通に遭って、やはり奥深い。そういうことを感じる歳になってきました。

投稿: なりひら | 2010年6月 5日 (土) 10:04

なんといいましょうか
落ち着いた感じがええですなぁ

投稿: munixyu | 2010年6月 5日 (土) 12:07

★Miniさん こんにちは♪
御無沙汰ばかりで申し訳ございません。m(_ _)m
暫く良い天気が続きそうですね。一休寺までのドライブは爽やかですよ。道も出来て意外に近いです。
そうなんですよ・・・あそこよりも、あそこよりもここの紅葉の多さは一段上だと思いました。それも低いから青もみじが手にとるようです。
精進弁当、お善哉・・・あります。それに駐車場では茶店もありました。ゆっくり出来ますよ。是非。

投稿: りせ | 2010年6月 5日 (土) 14:31

★なりひらさん こんにちは♪
御無沙汰お許しください。m(_ _)m
気が小さいというか、長時間お時間をとってはという気がありまして、充分に絵画を鑑賞して撮影することが出来ませんでした。勿体ないことをしました。もっと襖絵を紹介出来ずに残念です。

ブログを作りの為に京都を回っているうちに・・・
たかが一個人のブログですが、京都中を撮りまわり皆様にお届けできればと強く思うようになりました。楽しんでいただければこの上ない喜びです。
身体に自由が利く限り、京都を撮り回りたいという気持ちがある限り続けます。(実はもう歩くことに限界気味なのですが)

投稿: りせ | 2010年6月 5日 (土) 14:46

★munixyuさん こんにちは♪
京都市内のお寺とは違って、もっともっと時間がゆっくり流れているようでしたよ。

投稿: りせ | 2010年6月 5日 (土) 14:50

こんにちは、りせさん。
方丈庭園、南庭は優雅で、東庭は素朴、北庭は重厚な感じがします。
6枚目のお写真、額縁のようでいいですね。
新しいパソコンを買ってもらいました。
動きが速くて快適になりました。

投稿: さらそーじゅ | 2010年6月 5日 (土) 18:57

★さらそーじゅさん こんばんは♪
パソコンが新しくなると画面もパッと晴々・・・良いですねえ。
私も新しくなって、ワイドで綺麗な画面に益々離れられなくなっています。
さらそーじゅさん、いつも嬉しいコメント有り難うございます。m(_ _)m

投稿: りせ | 2010年6月 5日 (土) 22:42

素敵な枯山水のお庭ですね。
行ってみたくなりました。

投稿: 金魚 | 2010年6月 7日 (月) 15:41

★金魚さん こんばんは♪
一休寺はちょっと不便だと思いますよ。

投稿: りせ | 2010年6月 7日 (月) 21:34

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