龍安寺 石庭と枝垂れ桜
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龍安寺の石庭・・・あまりにも有名過ぎる。 Ryoanji Temple
エリザベス女王が1975年に日本を公式訪問した際、石庭の見学を希望。女王が石庭を絶賛したことが、昨今では世界各地での日本のZEN(禅)ブームと相俟って日本人より海外の観光客の来訪者の比率が高いといわれています。
ロックガーデン(Rock Garden)として海外に紹介されているようです。
紅の枝垂れ桜がちょうど見頃でした。(撮影:4月8日)
方丈への石段は「龍安寺垣」
龍安寺(りょうあんじ)は平成6年(1994)に世界文化遺産に登録されています。
人が少なそうですが、ツアーバスが来るとドッと人が押し寄せます。
常時これくらいの人が鑑賞しています。
龍安寺 方丈庭園 枯山水の「石庭」として有名です。
三方を油土塀で囲み、長方形の敷地の中に白砂を敷き、一木一草も用いず、15個の自然石を配しています。(東西約25m 南北約10m)
作庭は室町時代と推定されますが、作者は「相阿弥説」が長く信じられてきましたが、いぜん謎のままだそうです。
庭園を鑑賞する人も写真に入れると、自分も見ている感じがしませんか?
石庭は、渓流を虎が子を連れて渡る様に見えるため、「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、15の石が東から7・5・3で構成されており「七・五・三の庭」とも呼ばれています。
また、大海や雲海に浮かぶ島々や高峰、また中国の五岳や、禅の五山の象徴とも。。。観る人により自由に様々な鑑賞ができます。
15個の石は、庭をどちらから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているといいます。また、中の部屋から1ヶ所だけ15個の石すべてが見える位置があるそうです。
方丈屋根の全面葺き替え工事中、桟敷が前に2-3m出ていた時に撮った写真があります。石は15個写ってると思います。◆その記事は→こちらです。
この写真は8日ですから、今だと落ちた花びらが石庭を彩ってるかも知れません。
一見水平に見える石庭ですが、左奥に向かって低くすることで排水を考慮した工夫がされています。
また、右にある塀は奥に向かって低くなるように作らており。視覚的に奥行きを感じさせる遠近法を利用しています。
知足の蹲踞(つくばい) 蔵六庵の蹲踞で実物大の模型。(徳川光圀の寄進だとか)
中央の水穴を「口」の字に見立てて共有し「吾唯足知」(われただたることをしる)と読みます。これは釈迦が説いた「知足のものは、賤しいといえども富めり、不知足のものは富めりといえども賤しい」。禅の真髄でもあり、茶道の精神でも。
また、石庭の石が「一度に14個しか見ることができない」ことを「不満に思わず満足する心を持ちなさい」という戒めでもあるといわれます。
枝垂れ桜を塀の外から見ると・・・
方丈前に広がる広大な庭園、鏡容池の素晴らしい風景は次回お届けします。
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鏡容池のアヒルちゃん。方丈につづく参道から見えます。
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コメント
りせさん、こんにちは。
龍安寺の石庭には、昔、夫と来たことがあります。
その時は、夏だったのでこんなに人はいなかったように記憶しています。
石庭の中に枝垂れ桜があるので、桜が際立って美しいです。
このお庭には、奥深い意味があるんですね。
投稿: さらそーじゅ | 2010年4月18日 (日) 10:45
やっぱり有名なだけあって
たくさん人がくるんですなぁ
投稿: munixyu | 2010年4月18日 (日) 11:50
★さらそーじゅさん こんばんは♪
コメント有り難うございます。
石と砂だけだったら季節感も無いでしょうが、桜のお陰で見事な春の演出ですね。
石庭に謎がいろいろあるのは最近知りました。奥の深い庭園ですね。
投稿: りせ | 2010年4月18日 (日) 19:53
★munixyuさん こんばんは♪
龍安寺の辺りは「きぬかけの道」と言って金閣寺や仁和寺など有名寺院があってどこも観光客が多いですよ。
投稿: りせ | 2010年4月18日 (日) 19:56
こんばんわ。今日は原谷苑に行って来ました。御室桜が満開でした。
投稿: 桃香 | 2010年4月18日 (日) 20:28
★桃花さん こんばんは♪
わぁ~原谷ですか・・・今年は行けませんでした。
凄かったでしょうね。
私も今日は八重桜を見にうろうろして来ました。
八重桜はまだこれからなのが結構ありますね。
投稿: りせ | 2010年4月18日 (日) 22:34
竜安寺の石庭から、こんなに見事な枝垂れ桜が望めるとは・・今まで知りませんでした。今年はもう終わったから、来年ぜひ行きたいと思います。
投稿: なりひら | 2010年4月18日 (日) 22:39
京都に住み始めて20年。龍安寺、そういえばあまり行ったことないなぁ。
有名すぎるからですかね。その伝で言うと金閣寺銀閣寺なんかもそうですが。
そうそう、つくばいと言えば、この形のお菓子がありますよ。きんつばなんですけどね。前に実家へお土産に買って帰ったら、結構喜ばれました。
昨日書いた話の続きですが、槍山というのは不動様のある滝の手前の平坦な尾根道の突端のところです。今は木々が鬱蒼と茂っていますが、多分花見の際には伐ったんじゃないかなぁと思いますよ。
投稿: わびすけ | 2010年4月19日 (月) 01:28
★なりひらさん こんばんは♪
石庭のこの華やかさは春ならではですね。
新緑の頃もまた良いもんですよ。
投稿: りせ | 2010年4月19日 (月) 03:56
★わびすけさん こんばんは♪
京都人は有名観光地や観光寺院には行きませんから(笑)
京都人の京都知らずですね。金閣寺は特に行かないんじゃないかな?
京都人は「いつでも行ける」と思って・・・行かないで終わっちゃう・・・(u_u。)
きんつば大好き、粒餡大好き派は量でこなしてますが、やはり「つくばい」は1度はたべないといけませんね。
そうかぁ・・・うっとおしい木を伐採するという手がありましたねえ。
滝まででもけっこうしんどいです。
投稿: りせ | 2010年4月19日 (月) 04:15
さすがすごい人出ですね。
でも、石庭で桜が見れるとは、
素敵ですね。
投稿: 金魚 | 2010年4月19日 (月) 14:32
★金魚さん こんばんは♪
石庭と枝垂れ桜・・・ミスマッチのようで綺麗ですね。
投稿: りせ | 2010年4月19日 (月) 22:48
≪…「知足のものは、賤しいといえども富めり、不知足のものは富めりといえども賤しい」。禅の真髄…≫を、【〇】【▢】のカタチに建仁寺の〇△🔲の庭の【△】【◇】で解(説)くと【モナド】に邂逅(戒光)できるとか・・・、
投稿: 京のヒフミヨ巡り | 2023年5月20日 (土) 20:26