« 国立博物館とその界隈 | トップページ | 嵯峨野 御髪神社 »

2010年2月25日 (木)

奥嵯峨 雪の祇王寺 寒牡丹

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。2006・1・27から毎日更新。

Dsl_2282a

最近、何度も記事にしているお寺は既に説明を書いていますので省いています。写真だけというのは・・・ちょっと淋しいので、以前の説明コピーですが。。。(撮影:2月7日)

祇王寺 (ぎおうじ)   (往生院祇王寺) 大覚寺・塔頭  真言宗
寺伝によれば、この地は、平安時代に、法然上人の弟子、念仏房良鎮(りょうちん)が往生院を開創し、後に祇王寺と呼ばれるようになったと伝えられています。

Dsl_2327a

祇王、仏御前の物語を「平家物語 巻の一」から  
平氏全盛の頃、都に白拍子の上手「祇王と祇女」という姉妹がいました。
姉の祇王が清盛の寵愛を得、妹の祇女も有名となり、毎月百石百貫の手当てもあって安穏と暮らしていました。

Dsl_2263a

ある日、仏御前と呼ばれる白拍子が清盛の館にやって来て、舞をお目にかけたいと申し出ました。「祇王がいるところには叶うまいぞ」と追い返したものの、祇王が「私も同じ白拍子の身」と取り成して、今様を歌わせました。

Dsl_2267a

昨日までの祇王への寵愛は何処へやら、清盛は仏御前に心を移し祇王を追放します。
もとの貧乏暮らしに戻った祇王の家族に代わり、仏御前の家族は栄えます。翌年、清盛は仏御前が退屈しているからと祇王を無理矢理呼び寄せました。

Dsl_2268a

はるか下の座敷に祇王が通されたのを知った仏御前は気の毒でなりません。祇王をこちらへ通し自分には暇を出して下さいと願いますが清盛は聞き入れませんでした。

Dsl_2269a

「かくて都にあるならば 又うき目を見むずらん 今は都を外に出でん」と言い、祇王(21才)、祇女(19才)、母刀自(45才)3人は尼となり嵯峨野のこの地で仏門に入りました。

Dsl_2270a

母子三人が念仏しているところに竹の編戸をたたく者が。。。
清盛の館を抜け出し剃髪して尼の姿でやって来た仏御前(17才)でした。

Dsl_2280a

祇王は「わずか十七にこそなる人の、浄土を願わんと深く思い入り給うこそ」と4人で住むこととし、みな往生の本懐を遂げたのでした。

4輪の寒牡丹が寄り添って。。。

Dsl_2275a

まだらに残った雪ですが、冬の淋しげな庵に爽やかさを残しているよう。

Dsl_2283a

藁の中の寒牡丹 雪除けに傘がかけられています。

Dsl_2296a

4輪の寒牡丹の花が祇王、祇女、刀自、仏御前を偲んでいるのかも。

Dsl_2301d

冬に咲く寒牡丹 鮮やかな花です。

Dsl_2302a

雪の中で・・・強い花ですね。

Dsl_2324a

雪の中に白い牡丹。

Dsl_2309a

現在の祇王寺は昔の往生院の境内である。広い地域を占めていたが いつの間にか荒廃してささやかな尼寺として残り、後に祇王寺とよばれるようになりました。
明治初年に廃寺となった祇王寺、残った墓と木像は旧地頭大覚寺に保管され、明治28年 元の京都府知事北垣国道氏が嵯峨野にあった別荘の1棟を寄付され、これが現在の祇王寺の建物です。 

Dsl_2286a

山沿いの祇王寺はもう少し雪が残っているかと思いましたが、融けるのは早いですね。

Dsl_2281a

秋はいっぱいの人で細い道が行列なのですが、さすがに誰もおられません。

Dsl_2285a

今日は白い猫ちゃんはいません。元気にしてるかな?猫ちゃんのいる記事です

Dsl_2314a

堂内の仏間には、本尊大日如来像をはじめ、平清盛、祇王、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されています。

Dsl_2322a

今日はテンプレートの写真を「雪の大文字山」→「天神さんの梅」→「大文字山」に変えてややこしいことをしました。
季節によって写真を変えたかったのですが、変えるとトラブルが起こることが分かり・・急遽通年いける「大文字山」にしました。また変える予定です。

季節写真の入れ替えは「カテゴリー目次」だけにします。現在「天神さんの梅」です。

昨日はぽかぽか陽気。暖かいと嬉しくなりますね。今日は20度を超えそうとか・・・ちょっとそれは困るかも。
このまま真っすぐ春に向かうのか、比良の八紘荒れ終いがあるのか・・・??

 ◆ ブログランキング応援クリックが、毎日の更新の励みになっています。
          両方クリックしていただくと、とっても嬉しいです。
 --------------------------------------------------------------
      是非よろしく→    こちらも → にほん
ブログ村 旅行ブログへ
 --------------------------------------------------------------

祇王寺の手前の檀林寺の塀です。

Dsl_2328a

|

« 国立博物館とその界隈 | トップページ | 嵯峨野 御髪神社 »

■散策3 嵯峨野 鳥居本」カテゴリの記事

□2【雪の日】 洛西 嵯峨野 美山」カテゴリの記事

コメント

雪除の傘、この心を忘れないようにしたい日々で~す。

投稿: Tacchan | 2010年2月25日 (木) 09:47

おはようございます。

すっかり春めいてまいりました。昨日、東福寺の門前に満開の花をつけた木を見て「桜?!」と思ったら桃でした。あんな花だったかなぁ。

祇王寺はいいですね。お庭に雪のこんもりとつもった写真が確かパンフレットに載っていたかと思いますが、なかなかあんな状況にはなりませんわな。

紅い牡丹が雪に映えますねぇ。藁の覆い屋がまたなんとも。

投稿: わびすけ | 2010年2月25日 (木) 10:09

★Taccha~n こんにちは♪
さっき記事の写真の順序を入れ替えたりして「祇王・祇女の物語」に合うようにしたからもう一度見てね。雪に咲く寒牡丹になぞらえておいた。
明日から天気が悪そうだから、今日写真撮りにこれから出かけるね。

投稿: りせ | 2010年2月25日 (木) 11:07

★わびすけさん こんにちは♪
京阪から見える東福寺の大きい木の花でしょ。去年記事にしています。
http://kyoto-albumwalking2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-64ae.html

結局なんていう木だったのかしら?「桃桜」とか何かに書いてあったのか・・・??

祇王寺も朝一番だったらこんもり雪を被ってたと思います。この時期の牡丹・・・素晴らしいですね。

投稿: りせ | 2010年2月25日 (木) 11:12

祇王寺と寒牡丹・・実にいい風景をありがとうございました。

投稿: なりひら | 2010年2月25日 (木) 23:49

★なりひらさん おはようございます♪
祇王寺の寒牡丹・・・寒い季節に見事に花開かせてくれました。
楽しんでいただけましたか。良かった。

投稿: りせ | 2010年2月26日 (金) 09:12

牡丹、綺麗ですね。
白い猫ちゃんは、
暖かいところにいるのでしょうね。

投稿: 金魚 | 2010年3月 4日 (木) 17:14

★金魚さん こんばんは♪
祇王寺の寒牡丹綺麗ですね。
猫ちゃんはこたつでぬくぬくだったりして・・・。

投稿: りせ | 2010年3月 4日 (木) 22:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 国立博物館とその界隈 | トップページ | 嵯峨野 御髪神社 »