吉田山紅葉散歩5 金戒光明寺(黒谷)
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真如堂の本堂横の道に、黒谷方面に行く分かれ道があります。
この道の途中に、『会津藩殉難者墓地』があります。会津藩が京都守護職に任ぜられた間に亡くなったものや、鳥羽伏見の戦いの戦死者が眠っています。
墓地には禁門の変(蛤御門の戦い)の戦死者、武士のみではなく使役で仕えたと思われる苗字のない者、婦人も同様に祀られています。
すぐ近くにある西雲院も会津藩ゆかりの寺です。会津藩松平容保が京都守護職在職中に、侠客の会津小鉄は表の家業は口入れ屋、裏は新選組の密偵として活躍をした。
しかし、会津藩は鳥羽伏見の戦いに敗れ、戦死者の遺体が鳥羽伏見の路上に放置されていたのを、子分を動員して収容し回向供養した。その後も容保公の恩義に報いてこの地の会津墓地を西雲院住職とともに死守したという。
西雲院を出ると視界が開け、平安神宮や御所、知恩院などが見えてきます。
文殊菩薩と三重の塔
古くは黒谷の西にあった中山文殊が、江戸時代初期徳川秀忠公菩提のために建立された三重の塔に安置されている。この本尊の文殊菩薩と脇士の像は運慶の作。この塔は、粟田神社や都ホテル、遠く西山からも見ることができます。
境内まで降りる階段の途中には、石仏がたくさんあります。
すっかり有名になったアフロヘアの石仏。阿弥陀仏が衆生救済の四十八願をたてて、五劫もの長い間考え続けて、頭部の螺髪(らほつ)が大きく伸びたのだそうです。
左の道は山門の横を通ります。
右の道を上ると、境内に行きます。
金戒光明寺は浄土宗の大本山で、承安5年法然上人が比叡山の黒谷を下り、草庵を結すんだのが浄土宗最初の寺院 のはじまり。
幕末の文久2年(1862)には、京都守護職会津藩一千名の本陣にもなりました。
ところで、幕府は文久2年に将軍上洛時の警備のため浪士組を結成した。その直後に生麦事件が発生し、浪士組は江戸へ帰ることとなった。しかし、近藤勇、土方、芹沢等は京都残留を希望し嘆願書を京都守護職に提出した。
彼らは京都守護職預かりとなり、八月十八日の政変(七卿落ち)の日に、朝廷から『新選組』の名をさずかり、市中取締の命を受けた。(御影堂には、宗祖法然上人75歳の御影(座像)が安置されている。)
この鐘楼では参拝者が除夜の鐘をつくことができ、沢山の人が並びます。
以来、新撰組は治安維持のために都大路を縦横無尽に走り廻った。新選組の壬生の屯所と黒谷本陣との間では報告や伝達が毎日のように行われていた。つまり、このお寺は新撰組ゆかりの地でもあるのです。
山門は、万延元年(1860)の完成。
このあたりは、桜も見事です。
桜上の正面には、後小松天皇宸翰「浄土真宗最初門」の勅額があります。
西にある高麗門。徳川将軍が二条城に滞在しているときに謀反が起こると この城門を閉じて知恩院とともに黒谷全体を砦にして、立てこもるようになっていたとか。
吉田山紅葉散歩はここで終わりです。
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コメント
お墓とかがあると
やっぱり雰囲気がちがうよね
うんうん
投稿: munixyu | 2009年11月23日 (月) 12:00
★munixyuさん こんにちは♪
京都サスペンスにはお馴染みの処です。
文殊の塔とお墓でお墓参りのシーンも見かけます。
紅葉も雰囲気が違いますね。
投稿: りせ | 2009年11月23日 (月) 15:45
ここには行けましたが、
真如堂には、行けませんでした。
投稿: 金魚 | 2009年11月24日 (火) 15:47
京都からの帰りの新幹線の中からの書き込みです。
今朝、安楽寺、法然院経由で念願の真如堂へ行って、帰りは黒谷方面からでした。
今年の紅葉は、時期が早かったのか遅かったのかよくわからい、メリハリのない感じがして、ちょっと期待はずれでしたが、久々の京都を満喫してきました。
投稿: iwana-creek | 2009年11月24日 (火) 21:18
★金魚さん こんばんは♪
今は人が多いけれど・・・またの機会にどうぞ。
投稿: りせ | 2009年11月24日 (火) 22:56
★iwana-creekさん こんばんは♪
新幹線からの投稿・・・有り難うございます。京都の今年の紅葉・・・そうでしょ(u_u。)
行きたい所は一杯あるのですが・・・どうも今年は躊躇して・・・行っても仕方ないと思ってしまって。
iwana-creekさん お疲れが出ませんようにご自愛くださいね。
投稿: りせ | 2009年11月24日 (火) 23:05
おはようございます ! あれっ ! ? この石仏様、春に花見をしていましたね。今回は真っ赤に紅葉した桜を見物に来たのかな ? それとも前回と同様に紅葉を見に来ている大勢の人達の様子を見ているのかな ? いずれにしましてもこの世の人達を見守ってくださっていることでしょう… 合掌。
北海道の隠れファンより
投稿: 星野宏 | 2009年11月27日 (金) 08:42
★北海道の隠れファンの星野さん こんにちは♪
黒谷さんの石仏さんたち・・・お墓の中で・・・チョット恐ッ。
でも・・・春も秋も・・・歴史の変動を見てこられたのでしょうね。
伏した目が穏やかですね。
投稿: りせ | 2009年11月27日 (金) 13:53