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2009年10月 1日 (木)

京町家 「無名舎」

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10月になって季節が進みましたのに・・・スミマセン、遅くなりました。

「京の夏の旅」で市指定景観重要建造物の「無名舎」と市指定有形文化財の紫織庵が公開されました。
今日は夏のしつらえの京町家 無名舎(吉田家住宅)です。  

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無名舎(吉田家住宅)  明治42年(1909)年建設。
京呉服の問屋街「室町」の一画六角町にあり、建物は白生地問屋を商った京商家の典型ともいうべき表屋造り。
店舗、住居、土蔵とそれらを結ぶ2つの庭と、通り庭から成っています。

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風を起こすようつくられた日なたと日陰2つの庭、天井まで吹き抜けた構造で風を通す「通り庭」、そして見るだけで涼が伝わる夏のしつらえ・・・。
明治期に建てられ、現在も住宅として使われている「表屋造」の町家には、夏を快適にする知恵が随所に息づき、今なお、それらがもたらす涼とともに暮らしが営まれています。

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上の椅子に座って見える中庭。ずっと先にもお庭が見えます。風にそよぐ棕櫚の葉が目で見る涼しさを演出します。

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風を通す夏の設えですが・・・今はこれからの秋のしつらえになっている筈。

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表の店舗の方を座敷から中庭越しに。心地よい涼しさ・・・そして、とっても美しい。

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京町家は「うなぎの寝床」 間口の広さによって税金が変ると・・・それもありますが。。。

ここで受けた説明では・・・新町通り、室町通りは呉服問屋の中でも一流どころ。誰もがここに店舗を出したかった・・・
そこで・・・間口を狭くして少しでも多くのお店が軒を連ねられるようにしたとか。

朝9:15記述・・・
「京の茶漬け」っていうでしょ・・・私、あれ大嫌い←ここ声を大きくね。
凄く京都を歪んで見ている・・・京都人って気を遣うのよ。ストレートに言わないの・・・やんわり、「そろそろ時間が・・・」と促すの。でも気がつかない人の為にちゃんとした食事は用意するのですよ。決して相手に恥はかかせない。(ここ宜しくね)

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こちらは、座敷の先にあるお庭が見えます。夏の暑い日でしたが風が通り室内は涼しく快適でした。

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天井まで吹き抜けた構造で風を通す「通り庭」。流し台、おくどさんが置かれた台所でもあります。 

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二階も見せていただきました。

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座敷の向こうにあった庭の向こうには蔵があります。
軒を連ねるお家は皆この造りで、この庭の横は2階にはしないらしく明るい日の射す庭になっています。

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店舗の方の簾・・・日を受けて。

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階下への階段。

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丸は和みますね。

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無名舎を見せていただき京町家の良さを堪能・・・次に向かった紫織庵(しおりあん)・・・ここでは・・・いやはや・・・ここ以上のものを見せていただきました。

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無名舎を後に・・・

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■散策1 西陣 市中」カテゴリの記事

コメント

おはようございます!素敵!の一言です。こんなに大きくなくてもいいから、京町屋に住んでみたくなります。

投稿: shimasi | 2009年10月 1日 (木) 07:19

おはようございます ! 素晴らしい家ですね~ 先人達の知恵が生かされ機能的な作りなっています、間口だけの写真を見たらこの家の内部の作りの素晴らしさは実感出来ないと思います。いっけん無駄なように見えるところも逆に遊び心があって心が落ち着くような感じがします。それと立派な梁ですね~ これから何百年も持ちそうな感じです。紫織庵はこれ以上素晴らしいのですか !? 楽しみに待ってまーす !


北海道の隠れファンより

投稿: 星野宏 | 2009年10月 1日 (木) 08:46

毎回感心するのは、りせさんが撮られた画像はまるでNHKの美術系番組で貸し切り撮影したかのように余計な人物が写り込んでない事。
いないはずはないのに、無理なく自然に無人状態。だからこういう生活空間は余計に拡がりを感じられますよね。
私はこういう建物大好きなんですが、入館料が高かったり縁がなかったりで『キンシ正宗』の記念館しか知りません。でも大変ですよね、町家の保存…保存、を意識しなければならないのも哀しいけど。

ところでぶぶ漬けの話もですが、京都弁も舞妓さん同様に誤認されてる代表格ですよね。
舞妓さんなんか偽物と本物の区別もつかない(!)観光客ホントに多いようですし。
言葉も、私がバイブルにしてる京都の本によると「もうほとんど聴かれないが、上京区あたりで代々住んでいる家の50代の女性が使う言葉が一番平均的な京都弁」ってありましたが…40年前の本ですけどね。
(;´д`;)大阪弁も吉本のおかげで歪んだ解釈されてますからねー
それもあるんで大阪弁の主人公でSFブログ小説描いて保存に努めてるんですが。

投稿: よろづ屋TOM | 2009年10月 1日 (木) 10:00

団扇のかけかたからしてセンスがいい(洒落ではありません)。蒸すときには、「どうぞお使い」とそこから渡されたらたまりませんねえ。
でももう秋。そして冬にはあの中庭に白いものが…、となるんですねえ。
急な階段がみしりと微かに音をたてたりもするのでしょうか。

投稿: Zu-Simolin | 2009年10月 1日 (木) 10:59

★shimasiさん こんにちは♪
まぁ~~綺麗ですよ。手入れが行き届いていますよ。
私に住むのは無理です。
季節ごとに障子、襖、敷物、御簾、掛け軸、置物 etc・・・大移動ですよ。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 11:53

★北海道の隠れファン星野さん こんにちは♪
禁門の変(蛤御門の変)でこのあたりは焼けてしまったらしいです。その後の建物ですね。
表だけ見ていたら想像も出来ない世界が広がります。
機能的に作られています。この家も充分に何百年ももちそうです。
紫織庵・・・豪商とはこういうものか・・・別世界を見る思いで見させていただきましたよ。明日の予定です。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 12:12

空間を大切にしている
建物で
京都らしくていいよね

投稿: munixyu | 2009年10月 1日 (木) 12:20

★よろづ屋TOMさん こんにちは♪
写真のこと有り難うございます。夫と2人で撮ってますがジックリ撮ったのでないから・・・夫は撮りっ放しなので私ということで。
ツアーの方が15-6人座って説明を受けてられ、座敷にも2-3人のグループの方がおられました。あの方たちが居なかったら、もっと素敵なアングルでゆっくり撮れたのに・・・何ヶ所もあります。人が入っていた為、ボツにしたのも。
「ブログやってます、撮らせてください」・・・そんなこと口が裂けても言えません。プロは羨ましいなあと、いつも思います。
キンシ正宗・・・はいはい行きました。試飲付でしたね。ここは600円だったと思います。
ニセ舞妓さんもそうですが・・・
このごろ和服で京都を歩く貸衣装が流行ってます・・・たまらなく変な格好を見かけますよ。先日見ました「ゆかたに、足袋、草履」「秋なのに今時ゆかた?」とビックリして足元見て再びビックリ・・・背が高いからツンツンのチンチクリン。子供のゆかた姿でした。
「着だおれ」の京都として・・・着物を扱う人がこれを許すのでしょうか?!
和服文化の京都として・・・何でも良いから着物姿だったら割引」これじゃ和服の美しい文化が壊れる!!
地方出身の舞妓さんがほとんどですってね。京都弁というか「京ことば」・・・皆さん結構お上手ですが・・・短い受け答えはゆっくり上手に出来ても・・・会話、議論が京言葉で淀みなく出来るかしら?
私は息子には絶対に言わせませんのよ、吉本のように「おかん」と言ったら母子の縁を切ります。それに奥さんの事を「嫁」「相方」というのも許しません。
大阪弁と京都弁・・・違いますね。TOMさん大阪弁ブログあるのですか・・・私は京都弁で書きたいときもあるけれど・・・ヤッパリ恐いですよ。西陣あたりが本場だと・・・私は違うから冷や汗ものですから(゚ー゚;

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 12:41

★Zu-Simolinさん こんにちは♪
「団扇」一つにしても粋ですね。・・・いえいえ2階にはセンスの良い扇子が飾ってありましたよ。
階段は狭くて急でした。磨かれてますからツルツル。急いじゃいけませんですよ。
夏は緑で風に優しく揺れる棕櫚の葉・・雪の日・・・綺麗でしょうね。お家の中で「雪見」・・・ウットリですね。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 12:59

★munixyuさん こんにちは♪
早く紹介したかったのですが・・・室内のはついグズグズしてしまって。
景観重要建造物ですから、美しいです。
空間・・・そうです・・・特に陽が当らない中でしっとり落ち着いた空間。素晴しいですね。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 13:11

「京のおばんさい」と最近よくみかけるけど、あれちょっとおかしいと思わへん。使いかたとゆうか本来の意味から外れているように思うけどな・・・・。    

投稿: Tacchan | 2009年10月 1日 (木) 13:53

★Taccha~n こんにちは♪
「京のおばんさい」・・・テレビ?・・・見ないなあ。
違う?「京のおばんさい」って普通に食べるおかずのことでしょ。特別のものと違うでしょ。「おなすのたいたん」「カボチャのたいたん」とか。。。
「京都」と付いたら何でも「有難いもの」にしたいみたいやけど。特別のもの??
こないだ錦に行ったら・・・観光客ばっかり、ガイド本持って・・・そしてビックリ・・・
三木鶏卵の前で人だかり。「卵黄だけで作ったアンパン」が大人気。観光客の歩き食い用の食べ物、お店がたくさんあった。
「京都人だけの・・・」なんて場所はもう何処にもあらへんよ。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 14:06

ほんとやね。

投稿: Tacchan | 2009年10月 1日 (木) 15:54

★Taccha~n こんばんは♪
京都ってそんなに良いもんかなあ。。
分るようで・・・分りませんわ。

投稿: りせ | 2009年10月 1日 (木) 21:36

こんばんは。
すごい素敵な御宅ですね。実際にここで生活するための工夫が見た目にも良いなんて、素敵なことですね。
7枚目の座敷から中庭をはさんでのお店を見る写真何だか絵を見るようです。丸窓の有る階段もホントに良い雰囲気です。何方かも言っておられましたが「紫織案」とても楽しみです。

投稿: たまちゃん | 2009年10月 2日 (金) 00:13

★たまちゃん こんにちは♪
部屋が広いです。
トンネルから出口を見るような感じで・・・
紫織案はもうちょっとお待ちくださいね。

投稿: りせ | 2009年10月 2日 (金) 10:48

こちらも素敵。
こちらも、いつでも見学可能なんですか?

投稿: 金魚 | 2009年10月 7日 (水) 16:14

★金魚さん こんにちは♪
通常見れるかどうか知りません。
この時は「京の夏の旅」の特別公開で行きましたから。

投稿: りせ | 2009年10月 7日 (水) 17:30

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