東福寺・開山堂と伏見人形
←新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。※写真は全て拡大します。
今日は東福寺の開山堂です。
開山堂へは通天橋を渡って最後にたどり着きます。
一年中紅い葉のままのかえで(?) 日に照らされて鮮やかですね。
立派な楼門です。
開山堂は別名常楽庵といい、もとの建物は文政2年(1819)に焼失し、同6年、一条忠良によって再建されました。
屋上に閣を持つ類例を見ない開山堂で、正面柱間八間、内部は禅式瓦敷(四半敷)、祀堂は床高で開山国師像を安置します。上層の伝衣閣は正面三間、内部左右いっぱいに壇を設け、中央に阿弥陀、右に薬師、左に「三国伝来の布袋」像を祀ります。
※布袋像は「伏見人形」のルーツです。
インフルエンザの影響のあった日でしたが、、、団体さんが。地方のお寺のご住職と檀家さんのようでした。
普門院
開山堂の西(左)に位置する寝殿造風の建物で、開山国師常住の方丈とつたわります。
内部は三室に仕切られ、その襖絵は花鳥草花・唐人物を主題とし七十四面(重要文化財、桃山-江戸)からなる、画流各派の競作が残されています。
普門院の前でゆっくり寛ぐ人が並ぶのですが、今日はやっぱり・・・少ない。
普門院の前庭も兼ねた池泉鑑賞式庭園。
枯山水は約百坪の平庭式で市松の砂紋をつけ、鶴島、亀島を象った石組を配して蓬莢山水をあらわしています。
市松の砂紋
対面の池庭は築山風、池中に亀島をつくり、枯滝を設けます。
禅院式と武家書院式とを調和させた江戸中期の代表的な名園とされています。
紅葉の時期を外すと東福寺は人も少なくゆっくり出来ます。
◆ 伏見人形の丹嘉 ←伏見人形の詳しいことは丹嘉さんのHPを見てくださいね。
伏見人形は稲荷山の埴土を以って作った最も古い郷土玩具です。
ずっと前に撮りましたが、買う目的じゃないとお店の中までは入り辛くて。
屋根にならぶ伏見人形です。
こちらは「半兵衛麩」のおくどさんの上で見かけた伏見人形。布袋さんが並んでいます。
昔、実家の台所にも伏見人形の布袋さんと愛宕神社の「火廼要慎」(ひのようじん)のお札が貼ってありました。京都の家ではよく見かけました。
東福寺の開山堂と伏見人形・・・取り合わせとして変かな?・・・ですが。
伏見人形のルーツが東福寺にあったとは、丹嘉さんへは東福寺の西の門を出て、本町通りを伏見稲荷神社の方へ行けば見つけられます。
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コメント
一年中紅い葉のままのかえで?
へぇえええー
そんなのあるんね
投稿: munixyu | 2009年7月 6日 (月) 11:44
「おくどさん」・・・か。
京都のうちにもまだ布袋さん真っ黒になって並んでいます。さわったら崩れそうでコワイコワイ・・・。
投稿: Tacchan | 2009年7月 6日 (月) 13:23
★munixyuさん こんにちは♪
一年中紅いのは、ちょっと赤黒いですね。でも光を受けるととっても綺麗。この季節に貴重な色です。
投稿: りせ | 2009年7月 6日 (月) 15:26
★Taccha~n こんにちは♪
おくどさんの上の布袋さん。大きいのから小さいのに並んでたねえ。ススで真っ黒やったね。
着物姿の弁天さんかなあ・・・もあったみたい。(記憶が薄いけど)
半兵衛麩さんのを「ススで真っ黒」って書こうと思ったら、写真を見たら「黒光り」みたいで。手入れされているわ。
投稿: りせ | 2009年7月 6日 (月) 15:33
ほんまやね。思わず声だして笑ってしもたわ。お店の人見たはったら怒られるとこやね。
投稿: Tacchan | 2009年7月 6日 (月) 16:56
市松の砂紋・・・凝ってますね~
市松のものは初めて見ました!
投稿: ユノスケ | 2009年7月 6日 (月) 23:42
★Taccha~n こんばんは♪
そやろ、黒いけどよお見たら光ってるもん。
ススで真っ黒とは違う。
投稿: りせ | 2009年7月 7日 (火) 00:27
★ユノスケさん こんばんは♪
そうでしょ。普通は渦巻きとか波なのに。
これもまたどうして描くのでしょうか。見て見たいものです。
投稿: りせ | 2009年7月 7日 (火) 00:30
こんばんは。
ちょっと間が空いてしまってのコメントです。
1日はそちらから帰ってくるのが遅くなって来られなかったのですが昨日まではPCが立ち上がっても画面が真っ暗!買い換えるしかないみたいだけど予算がなあ~。
今回の記事の東福寺は行ったことがなくぜひとも行かねば!と、思い続けているお寺の一つです。規模も大きく見所満載のお寺だというのはこちらでの記事やガイドブックでもおなじみなので外せない所ですね。
4枚目の写真、何処から撮ったのかしら?って想像してしまいます。ズームでこんな感じに取れるのかしら?あと、ピントの合わせてある所が奥正面の門の額縁で手前の赤い紅葉はぼかしてあるのですがバランスが良いと言いますか力強い絵を見るような写真で素敵ですね。
市松の砂紋の写真も奥の建物の陰った感じと手前の砂紋に日が当たり明るい感じとの対照的な撮りかたがすごく綺麗で砂の白さが引き立てられている感じがいいなあ~。って2枚の写真が特に今日のお気に入りでした。
最後に、先週の土曜日行ってきました!天気にも恵まれ(ちょっと暑かったですが)一緒に行った友人たちも大満足の京都行きとなりました。また、行く時にはご相談に乗ってください。アドバイスありがとうございました。
投稿: たまちゃん | 2009年7月 7日 (火) 02:39
★たまちゃん こんにちは♪
京都、いかがでしたか? また聞かせてくださいね。o(*^▽^*)o
東福寺は塔頭もあわせるととっても広い。1日掛かりますよ。ゆっくりどうぞ。
4枚目は3枚目と同じ所から撮りました。額に何て書いてあるのかなあと額に焦点を当ててズームしただけ。でも読めない(笑)
市松の砂紋と普門院・・・幾何学的で無機質で整然としていますね。明暗を影が表してて変化になってます。
斜めと正面。明と暗。面白い構図でしょ。重たい比重は上に少なめにして ^^・・・こちらもサッサと直感で撮ってます。
近頃、京都観光アドバイス出来るまでになりましたよ。また聞いてくださいね。
投稿: りせ | 2009年7月 7日 (火) 12:17