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2009年6月10日 (水)

駒井家住宅 ヴォーリズの洋館

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。※写真は全て拡大します。

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明治から昭和にかけて全国に1000を超える洋館をたてたヴォーリズ。今なお愛され、使われ続ける建物の秘密を探る。建築ファン必見。・・・・ヴォーリス
       (5/31 NHK教育 日曜美術館 「建物の品格 建築家ヴォーリズの”愛される洋館”から)

上記のタイトルでNHKが放送していました。
暫くの間公開をお休みしていた「駒井家住宅」がこの春から公開を再開。「いつかは行こう」とのんびりしてたら・・・先を越されました。(笑)

駒井家住宅は、大正末から昭和初期に形成された京都市左京区北白川の閑静な住宅地にあります。京都帝国大学理学部教授であった駒井卓博士の住居として、1927(昭和2)年に建てられました。設計は、ヴォーリズ建築事務所によるものです。駒井邸

桜並木がある白川疎水に面し、約30メートル四方の敷地の西よりに建てられ、比叡山が一望される東に庭を広く設けています。 (説明は栞から)

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駒井家住宅 ヴォーリズの洋館 駒井邸
主棟は約30坪、木造2階建てで、その北側に5坪程の付属屋と書生部屋として使われていた約10坪2階建ての離れ、温室を有しています。

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外観は当時アメリカで流行していた、アメリカン・スパニッシュ様式を基調とした意匠になっています。屋根は切妻屋根の赤色桟瓦葺で、外壁面はモルタルのスコッタ仕上げになっています。
内部は1階に玄関ホール、居間、食堂、6畳室を配し、2階に寝室、書斎等を設けており、洋風住宅プランの一角に和室を加えた折衷的な間取りとなっています。

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居間を特徴づける腰掛け付きの出窓は実用的であり、装飾的効果も与えています。

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横方向。

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食堂。

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戦後進駐軍、マッカーサーの家族が一時住んだそうです。

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6畳和室の上げ下げ窓と障子を併用した出窓は、和風洋風の外観と和室の意匠を巧みに融合させています。

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ホールの階段は実用性を重視したデザインでありながら、そのやわらかい曲線は造形的にも優れた表現に達しています。

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ステンドグラスが西日に輝き、室内を暖かみのある色に染めていました。

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2階に上がって正面が書斎。カーテンがかかっています。(書斎のみ内部撮影禁止)

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このお部屋からは比叡山が望まれます。

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駒井卓博士
駒井卓(1886~1972)は、兵庫県姫路市に生まれ、姫路中学から東京高等師範学校に進学、1908(明治41)年に卒業後、東京帝国大学理学部動物学選科に入学しました。
1917(大正6)年に修了後、1921(大正10)年、京都帝国大学へ転じ、1923(大正12)年より2年間米国コロンビア大学へ留学し、ショウジョウバエの研究をおこないました。

帰国後はわが国において新しい遺伝学を発展させました。日本遺伝子学会長(1927~1928)、東京大学教授(1928~1932)、京都大学理学部長(1944~1946)などを歴任し、動物分類学、動物遺伝学におおきな功績を残しました。

また、昭和天皇に生物学を教授された学者としても知られています。

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左にある滑車を回すと、屋根裏部屋に荷物を上げる棚が廊下の上から降りてきます。

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2階にもトイレがあります。

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寝室です。

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駒井家住宅(駒井卓・静江記念館) 駒井邸
606-8256  京都市左京区北白川伊織町64  075-724-3115  地図です。
公開日・・・毎週金曜日、土曜日の10時ー16時(入館は15時まで)
  7月第3週から9月第1週・12月第3週から2月末までは原則休館。

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一面のガラス窓・・・

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右上隅に見えるのが・・・

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室内は修正に手間取るため時間がかかって・・・見落としは明日に入れます。

明日は駒井家住宅の、庭園など外回りをお届けします。
   前を流れる北白川疏水の「満開の桜と駒井住宅」も合わせて。。。

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大文字です。ロッキングチェアーから座って  送り火見えます。

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コメント

新日曜美術館で「ヴォーリズ」が放送のされた時、
あっ貴女のブログで紹介してた「駒井家」だと感激してました。再び登場楽しんでます。goodやわ。

投稿: Tacchan | 2009年6月10日 (水) 09:38

おはようございます!手入れがいいからでしょうね。100年近く経っているのに全然古くさくなくて素敵なお家ですね。緑を眺めながらアフタヌーンティーをいただきたいです。

投稿: shimasi | 2009年6月10日 (水) 10:22

京都にも洋館があるのですね。
知りませんでした。
素敵ですね。
この夏は、見学に行ってみようかしら。
でも、夏休みも公開しているのか、
要チェックですね。

投稿: 金魚 | 2009年6月10日 (水) 11:21

京都の
隠れた洋館って
好きですわぁ

投稿: munixyu | 2009年6月10日 (水) 11:27

こんにちは ! 昔の方は贅沢ですね~ 時間と空間を楽しんでいるような気がします。和洋折衷の建物も素敵ですね、階段の手すりの曲線も興味がわきます。ロッキングチェアに座り揺られながら読書をするのも良いし、音楽を聞くのも良いし、ぼーっと回りの景色を見ているのも良いですね~ あ~ぁ たまにはこんな事自分もしてみたいなぁ~ ! でも自分だったら揺られ具合に心地よくなって多分、寝てしまうかな ?! それもまた良し !
 
こちらは新緑が進み初夏を迎えつつあります。山々は芽吹き、透明感のある緑が綺麗で目に滲みまーす !


北海道の隠れファンより

投稿: 星野宏 | 2009年6月10日 (水) 12:52

駒井家住宅、素敵ですね。
私も、以前から一度行きたかったのですが、公開日が限られていたので、日程が合いませんでした。
是非、行ってみたいと思います。
有難うございました。

投稿: zuboratarou | 2009年6月10日 (水) 18:32

★Taccha~n こんばんは♪
そうなんよ。
以前は1000円だったから諦めていたけれど・・・
見学再開したら500円に下がっていたから。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 22:54

★shimasiさん こんばんは♪
手入れもでしょうが、元々がスゴイ頑丈なんですって。
良いでしょう・・・ここでアフタヌーンティでも何でも頂きたいです。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 22:59

りせさん、こんばんは♪

雨の一日でしたね。

駒井家住宅、行きたいと思っていました。
やっぱりステキ!!!

投稿: バンブーママ | 2009年6月10日 (水) 23:03

★金魚さん こんばんは♪
夏もあると思いますが。
公開は金曜日・土曜日だけです。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 23:08

★munixyu さん こんばんは♪
京都は歴史の都だから、洋館もありますよ。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 23:12

★北海道の隠れファン星野さん こんばんは♪
こちらは梅雨に入りました。
北海道はこれから良い季節を迎えるのですね。
ロッキングチェアーから眺める大文字。昼も良かったですが夜も良いだろうな・・・と。
お金持ちさんなのですね・・・スゴイなあとおもいましたよ。コメント有り難う御座います。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 23:19

★zuboratarouさん こんばんは♪
公開日が金・土だけですから。なかなか日程があわないでしょうね。
是非行ってみてくださいね。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 23:22

★バンブーママさん こんばんは♪
細部まで行き届いた設計に驚かされます。
見てみてくださいね。

投稿: りせ | 2009年6月10日 (水) 23:24

こんばんは。
何方かも言っておられましたが、昔の人は贅沢を知っていると言うか余裕があるというか素敵な無駄ずかいが上手ですね。100年経っても壊れない住宅なんて今の住宅にあるでしょうか。もう住んでいる人はいなくって家だけが展示物として残っている。もちろん住もうと思えば充分住む事が出来て、贅沢ですよね。今の建売住宅って100年後に展示物として残ってますかね。
同じ家の中の部屋の写真なのですが明るくて住みたくなるような部屋とちょっと暗めで素敵だとは思うのですが何かしら美術館のような展示物的な部屋とが混在しているように感じました。ちょっと不思議な感じがしました。
前の時にはこんな感じを受けなかったような覚えがあるのですが、同じ場所でも違ったように感じることがあるのですね。

投稿: たまちゃん | 2009年6月11日 (木) 01:54

★たまちゃん こんにちは♪
アメリカ暮らしが長かったようですから、このお宅で充分リラックスされたと思います。
収納などもシッカリしていて、奥様主導ので奥様の意向を組み入れられた御宅でした。
御子孫の方は別棟で住まれていますよ。
80年以上建っていても骨組みはびくともしていないそうです。

投稿: りせ | 2009年6月11日 (木) 19:03

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