流れ橋 渇水の木津川
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なかなか雨が降りませんねえ。今日あたりは降るって言ってますけれどどうでしょうか。
八幡の流れ橋・・・橋なのに・・・川には水がありません。
時代劇でお馴染みのこの橋、正式には上津屋橋(こうづやばし)といいます。
「木津川」に架かる八幡市と久御山町を結ぶ全長約356.5m、幅3.3mの橋で、現存する最長級の木橋で、昭和26年に架けられました。
川が増水すると橋桁が流される独特の構造から、「流れ橋」と呼ばれることが多い。
増水でよく流されるから単に「流れ橋」っていうのかと思っていましたが、橋桁が流される構造になっていたとは知りませんでした。※場所はここです。
行った後にネットで流れ橋を探すと、橋桁の構造の写真が無いのに気がつきました。水が無かった事が幸いして河原に降りて下から撮ることができました。
この景色・・・ポピー畑で、パラソルの婦人が道を歩いていたら・・・モネの絵にこんな風景ありませんでした?
通常の橋は橋脚と橋桁は固定していますが、この上津屋橋では橋桁は橋脚に載せてあるだけで、水位が上昇すると水に浮かんで流されるようになっています。
橋を丈夫にして流されないようにするのではなく、水に逆らわないようになっています。橋を下から見るとこんな風になっています。
当時永久橋を架ける予算がなく、かといって普通の木造橋では増水の度に流されてしまう。そこで水の流れに逆らわない構造の橋が架けられました。
木津川が増水して橋板まで水に浸かると橋板が自然に浮かび、流された橋桁の下流への流失を防ぐため橋桁を8つに分け、その1つごとにロープで橋脚につないであります。水が引けばワイヤーを引っ張って橋板をたぐり寄せて元に戻すそうです。
73基ある橋脚の内17基はコンクリート製となっています。
うららかな風景ですね。
橋を渡って行きます。
遠くに少し残った水溜りは砂漠のオアシスのよう・・・子供たちは水が好きですね。
橋が終わる頃にやっと水が流れていました。
橋の上からだと、こういうふうになってます。
向こう岸に降りて。
あれから少しは水量が増えたかしら。
手前には茶畑が緑が広がり、目に鮮やかです。
時代劇のロケ地として使われるようにコンクリート護岸や電柱もなく、のどかな風景。風が吹き渡る爽やかな景色でした。
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コメント
以前、京田辺市に住む友人が、同じ木津川の笠置地区に架かる「沈下橋(潜没橋)」のことを教えてくれたことがあります。
その一つに「恋路橋」という名前のついた趣き深い沈下橋もあるようです。
「流れ橋」「沈下橋」どちらも自然に逆らわないという発想がとてもいいですね。
投稿: iwana-creek | 2009年6月28日 (日) 10:43
えぇええええー
水がない!
えらいこっちゃー!
投稿: munixyu | 2009年6月28日 (日) 11:44
私も少しだけネットで流れ橋を検索してみました。りせさんのお写真の臨場感に迫るものは見つかりませんでした。克明に写されたロープもいいですねえ。楽しみました。
上にコメントされている潜没橋も面白い発想ですね。橋を水面下にくぐらせてしまおうというのですから。因みにその潜没橋の原形が、例えば鴨川の「飛び石」(万葉での石橋がこれ)だそうです。
ところで、草原に誰かパラソルをさして立っていてほしかったですね。
投稿: Zu・Simolin | 2009年6月28日 (日) 14:27
りせさん今日わ。!! 久しぶりにコメントします。
相変わらず京都写真を毎日更新されているのに驚きです。こんなに素晴らしいHPは見た事がありません。真面目なお人柄が感じられます。
お陰様で私は毎日-京都-をポッチンしながら味わっております。先月末に私の家族と一緒に京都旅行をして来ました。宇治方面の万福寺や三室戸寺を訪れ雨煙る新緑の雰囲気を味わう事が出来ました。
りせさんの写真の様に満開の奇麗なアジサイはまだ蕾でしたが、、。最寄りの駅よりブラブラし街の風景を見ながらの旅も又楽しいものですね。インフルエンザの為か観光客が普段の1/3位でした。これからも陰ながら応援していきます。よろしく。
投稿: kasu | 2009年6月28日 (日) 14:44
★iwana-creekさん こんにちは♪
笠置・・・良いですね。子供の頃行ったことがあります。大きな磨崖仏を思い出します。
当尾の里には去年行きましたので、引き続き行きたいです。
沈下橋・・・そういうのもあるのですか。橋にも色々あるのですね。
笠置に“恋路橋”ですか!(失礼m(_ _)m)イマイチイメージが湧きませんが・・・見てみたいです。
投稿: りせ | 2009年6月28日 (日) 16:50
★munixyuさん こんにちは♪
えらいこってすよ!!
滋賀県が琵琶湖の水をあげないって言いますよ~。!!(゚ロ゚屮)屮
投稿: りせ | 2009年6月28日 (日) 16:56
★Zu・Simolinさん こんにちは♪
ネットで探すと橋の下に降りて撮ってる写真が無ですね。
水が流れているのが当たり前ですものね。河原の砂が細かくて綺麗でしたよ。
鴨川の「飛び石」・・・これが潜没橋なのですか。万葉の時代から。。。
平安神宮・神苑の臥龍橋はこれですね。キレイ。
あの風景見た途端に絵を思い出しました。確かよく似た構図で2枚ありますよね。
誰か通って欲しかった・・・私ではイメージが崩れそうだし。
投稿: りせ | 2009年6月28日 (日) 17:11
★kasuさん こんにちは♪
今、kasuさんの以前のコメントを拝見しました。いつも優しい言葉と応援有り難うございます。m(_ _)m
一ヶ月前に宇治方面に行かれましたか・・・そうそう、インフルエンザの影響が一番出ていた頃ですね。
kasuさんのこういうお便りをもらうと、今はコメントは途絶えてしまっていてもずっと見てくださってる方もおられるのだと。。。嬉しく思います。
時々私は何に向かってブログを発信しているのだろうか?って思うことがあるのですよ。私はこうやってここにいるんだけれど・・・
これからも真面目一筋・・・でもありませんが、末永く見てやって下さいね。m(_ _)m
投稿: りせ | 2009年6月28日 (日) 17:33
今晩は!二年ほど前にいきました。そのときは川の水はそこそこあって気持ちの良い風に吹かれることが出来ました。今週は梅雨にふさわしく雨マーク!!きっと水嵩が増えますね。
投稿: shimasi | 2009年6月28日 (日) 20:24
★shimasiさん こんにちは♪
shimasiさんは二年前に行かれましたか・・・私はその頃は車では場所が分らず引き返していました。
今日は激しい雨が降る予報だったのに・・・全然降りません。益々木津川も干上がってるんじゃないかしら。
お湿りが欲しいです。
投稿: りせ | 2009年6月28日 (日) 22:49
こんばんは。
流れ橋という発想が生まれたのは橋がよく流されるからですよね。しかし、いまや橋が流される心配はほとんど無いと言う事ですね。こちらの方が心配になりますね。今年も今の所空梅雨ですしね。
心配というとまったく個人的なことなのですが最近パソコンかネット回線かの調子が悪く昨日はこちらに来ることが出来ませんでした。買い替え時期かなあ~。
投稿: たまちゃん | 2009年6月29日 (月) 01:50
しばらくみとれてしまうほどのどかな癒される風景でしたが京都の方は水がないことにショックを受けていらっしゃるコメントが多くて生活の場なんだなと思い知りました。 さらに自分がこの橋を渡ることを想像したら手すりがなくて怖そう。。。しかも電柱がないということは夜は真っ暗?! 時代劇のように提灯をもって行かないとだめですね(笑)
投稿: 月の夢 | 2009年6月29日 (月) 09:44
★たまちゃん こんばんは♪
やっと雨になりました。
今までの少雨からだとお湿り程度ですが。
最近だといつ流されたのでしょうね。
台風もあまり。。。来ないから。
PC、そうだったのですか。1日コメントが飛んだのは前日に丁度その日のコメントになったからだと思っていました。
投稿: りせ | 2009年6月29日 (月) 23:44
★月の夢さん こんばんは♪
「琵琶湖は近畿の水瓶」京都は琵琶湖に頼っています。
夏に「水位マイナス○センチ」ってニュースで出ますから。
木津川・・・あそこまで水が無かったとは!!(゚ロ゚屮)屮
流れ橋・・・夜は真っ暗でしょうね。行燈が似合いますね。
投稿: りせ | 2009年6月29日 (月) 23:50