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2009年5月14日 (木)

上品蓮台寺 (十二坊)

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。2006・1・27から毎日更新。

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桜が咲き始めた頃に訪れました。
上品蓮台寺を「じょうひん・・・」と駒札で調べたら出てこないわけです。「じょうぼん」と読むそうです。
駒札から次々辿って行きました。久しぶりにお寺のや土地の説明が多くなります。

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上品蓮台寺 (じょうぼんれんだいじ)    通称名称: 十二坊 (じゅうにぼう) 
蓮華金宝山九品三昧院と号する真言宗智山派の寺である。
寺伝によれば、当寺は、聖徳太子の創建と伝え、当初香隆寺と称したが、天徳4年(960)宇多法皇の勅願により、寛空僧正が再建し、寺号を上品蓮台寺と改めたといわれている。

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当時は、広大な寺域に伽藍(がらん)が建ち並び壮大なものであったが、応仁の兵火により悉く焼失した。文禄年間(1592~96)性盛上人が復興し、当寺の外に十二の支院を建立したので、俗に十二坊の名で呼ばれるようになった。
しかし、現在支院は三院を残すのみである。

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本堂には、村上天皇より賜った上品蓮台寺の勅額を掲げ、内部には、本尊延命地蔵菩薩像を安置している。
寺宝としては、著色絵因果経(国宝)、著色文殊菩薩画像、著色六地蔵画像(ともに重文)など、多くの文化財を蔵している。北区紫野十二坊町 場所はここです

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紫野
北区南部の船岡山から大徳寺にかけての広い地域の名。平安初期には皇室、貴族の広大な狩猟場だった。蓮台野、北野、平野、上野などと並んで七野の一つに数えられる。大正7年(1918)京都市に編入。西陣織の家内工業が盛んな地域でもある。

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七野 (しちの) 
古くから京の北部(現在の北区)に広がる7ヶ所の野をいった。
内野、北野、平野、点野、紫野、蓮台野、上野の7ヶ所だが、うち現在も地名として残っているのは5ヶ所。
もともと七野という地名はないが、七野の神を集め祭った総社として、紫野の近くに櫟谷七野神社がある。

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京都三大葬送地は・・・化野(嵯峨野化野) 鳥辺野(東山区の阿弥陀ケ峰の南麓)、そしてこのあたりの蓮台野です。化野念仏寺の千灯供養こちらです

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上品蓮台寺は、蓮台野墓地の墓守として建立されました。上品蓮台寺の「上品」は、極楽浄土での位が高いことを意味しています。

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上品蓮台寺の墓地には「源頼光朝臣」塚があります。

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謡曲史跡保存会の説明板によると。
『源頼光は平安中期の武将で謡曲「土蜘蛛」には、その頼光が、原因不明の熱病で臥しているところへ、化身した土蜘蛛の精があらわれ襲ってきたので、頼光は銘刀膝丸で斬りつけた。血のあとをたどって、家来の渡辺綱ら四天王が追って行くと“北野のうしろ”に大きな塚があって、大きな山蜘蛛があらわれ、これを退治したことが、述べられているが、その塚が、ここにあったといわれ、一名「蜘蛛塚」ともいう。北野とは、この辺一体の禁野(しめの)の一つで、ちょうど、ここが北野のうしろに当る。もと千本鞍馬口西入にあったのを昭和初め、ここに移した。』

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清凉寺で行われた嵯峨大念仏狂言「土蜘蛛」はこちらです。

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上品蓮台寺は紅枝垂桜が見事なところ、淡い枝垂桜が正面の1本のみ咲いていました。紅の枝垂桜はまだ蕾。来年は紅枝垂れの満開の頃に訪れたいと思います。

桜も時期をおくと新鮮に見えて・・・。桜たっぷりでお届けしました。明日も桜かも。

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コメント

おはようございます!名前は知っているのですが、ここにはまだ行ったことがないんです。最後の写真の桜の花びらが可愛いらしいです。

投稿: shimasi | 2009年5月14日 (木) 10:06

薄いピンクな感じ
やっぱりいいですなぁ

投稿: munixyu | 2009年5月14日 (木) 11:35

蓮台野といえば私にとってはフィクションではあるものの、宮本武蔵と吉岡清十郎の対決の場所としか知らないんですが、やはり墓地だったんですね。

投稿: よろづ屋TOM | 2009年5月14日 (木) 15:13

上品蓮台寺も、私は前を素通りするばかりでした。しかも何度も。それにしましてもりせさんの過去の記事、お写真を止るところを知らず巡遊させていただいております。ありがとうございます。僭越な言い方ですが、京都に生まれ育った者がこれほど面白く拝見させていただくのですから、底深いものと思います。
 話は変わりますが、今日、植物園の東の府立大学農場周りの用水路に鴨が隠れているのを発見し、小さな驚きを楽しみました。
 

投稿: Zu・Simolin | 2009年5月14日 (木) 18:28

★shimasiさん こんばんは♪
私も何度も前を通ってるのに入ったのは2度目です。大きいけれど素通りでした。
桜もなんだか懐かしい感じで可愛いでしょ。(*^-^)

投稿: りせ | 2009年5月14日 (木) 21:52

★munixyuさん こんばんは♪
またちょっと花が無い季節。久しぶりの桜が可愛いでしょ。

投稿: りせ | 2009年5月14日 (木) 21:55

★よろづ屋TOMさん こんばんは♪
先日、古い映画の「宮本武蔵」をやってました。最初から巌流島まで。全部見ましたo(*^▽^*)o。
千本通りを歩くと墓地が点在してます。石仏も沢山あって・・・その昔墓地だったのだって・・・。

投稿: りせ | 2009年5月14日 (木) 22:12

★Zu・Simolinさん こんばんは♪
以前の記事から見ていただいてますか・・・有り難う御座いますと言いましょうかm(_ _)m・・・恥しいと言いましょうか。(/ω\)ハズカシーィ
随分変ってきてるでしょ。以前はぐちゃぐちゃ書いてるし、写真は歪んでるし。
「歴史は苦手で~す♪」・・・なんて堂々と言ってたのも恥しい限り。ブログ作ってるうちに私が京都が好きになってきてます。楽しんでもらってますかヽ(´▽`)/
鴨は思わぬところで見かけますね。見ると私も嬉しいです。

投稿: りせ | 2009年5月14日 (木) 22:28

こんばんは。
上品蓮台寺。一発で変換しました!先日と同じ驚きを味わっています。固有名詞と邦人の名前や地名などは難しいと申しましょうかそんな風に本当に読めるのかね、当て字じゃあないの。と言いたくなるような読み方が多々ありますね。
このお寺は歴史もありそこそこの規模もあるように見受けられるのですが、これまた勝手な解釈と申しましょうか勝手な感覚なのですが、ぱっとした華やかさと申しましょうか迫力不足と申しましょうかよく言うとしぶい感じがするお寺だなあ~と言うのが正直な印象です。時期的なものもあるのでしょうが桜もちょっと控えめのような印象を受けました。
最後に、昨日の話しですがやっぱりすごい人手ですか。1度はこの目で見てみたいなあ~と思っているのですが、人ごみはどうも得意ではないのでしり込みしてしまいます。

投稿: たまちゃん | 2009年5月15日 (金) 01:16

も一度お邪魔します。あの武蔵は内田吐夢監督独特の解釈による演出と脚本が特徴の作品で、ラストなどは吉川英治の原作ともだいぶニュアンスが違うんですよ。(もちろん吐夢版も好きですが)ご存じでしたらごめんなさい。

ちなみに主演の中村(萬屋)錦之介さんが大好きだったんです。私のHNはパソ通時代もともと本名をもじったTOMだけだったんですが、他にもおられてややこしいぞと指摘を受け、それなら苗字つけるべぇか、と考えた結果“よろづ屋”なら名は体を表すし、あの方とも同じだ…と思って決めた経緯があります。

一乗寺は今みたいに綺麗になる前も知ってますが、蓮台野は意識して行ってないから一度行ってみたいです。そうなると三十三間堂も行かないと行けませんなあ…

投稿: よろづ屋TOM | 2009年5月15日 (金) 12:05

★たまちゃん こんばんは♪
上品蓮台寺は応仁の乱で悉く焼き尽くされたのでしょうね。伽藍が新しい分、秘められた数多くの歴史があるのだろうと。
嵯峨野の化野念仏寺の石仏の数に劣らないくらいの数の石仏がありました。
紅枝垂れの本数が多くて、満開になると境内がそれはそれは綺麗になるようですよ。全く雰囲気が変るかも知れません。
今日は葵祭りに行って来ました。快晴。加茂街道で見たから御所や下鴨神社の賑わいは知りませんが、多かったでしょうね。

投稿: りせ | 2009年5月15日 (金) 20:55

★よろづ屋TOMさん こんばんは♪
萬屋錦之介さんの「よろづ屋」だったのですか・・・「なんでもござれ」のよろづ屋さんかと思っていました。
何故「中村→萬屋」にされたのでしょうね。
八大神社の参道に、映画のスチール写真が貼ってあるのですが、このシリーズの宮本武蔵だったのですね。
古い映画でしたが、画面も色も綺麗、萬屋錦之介さんって男前だったのですね。
一乗寺は映画のような畑はもう極僅か、蓮台野は全くイメージすら出来ないでしょうね。
三十三間堂の蓮華王院は良いですね。NHK大河ドラマの時も印象的でした。それから・・・三十三間堂に行かれるのなら東寺の塔頭の観智院へも・・・一乗寺の決闘の後、追撃を恐れて3年間身を寄せたところ。武蔵の書いた絵もありますよ。

投稿: りせ | 2009年5月15日 (金) 21:10

あ。もちろん“何でも屋”のよろづ屋ですよ。偶然かの御方と音が一緒だから決め手になったって意味です、ややこしくてすみません。
武蔵に関して、実はほとんどがフィクションだと言われるほど確実なものがないそうです。絵の作者はともかくも、その生涯のほとんどが残念ながら『伝』。義経みたいなものですね。
作者によっては複数の同名の武蔵の伝説が後世ひとつになったとする説も。
しかしフィクションであろうとも、私が作品から得たものは大きく、今も座右の書に違いありません。

大河版武蔵は一話観て「違うな」と思ってそれきりです。やはり吉川英治を原作とするのは役所広司版だと今も信じて疑いません。
ただしコミックの『バガボンド』は別格…あれは吉川英治を超えました。
すみません、フリークのたわごとです。

投稿: よろづ屋TOM | 2009年5月17日 (日) 21:42

★よろづ屋TOM さん こんばんは♪
佐々木小次郎も実在したかどうか・・・らしいですね。
吉川英治作の宮本武蔵を読もうとした時に、ちょうど大河ドラマが始って・・・ドラマで済ませました。
役所広司版・・・見たかどうか・・・見たと思いますが・・・。
コミックは読まないけれどm(_ _)m・・・面白そうですね。

投稿: りせ | 2009年5月18日 (月) 03:10

先日、結婚式の前撮りのロケ撮影で、初めて中に入らせていただき桜と塔頭のマッチングに感動して花嫁さん忘れて、時を忘れる程でした。私はタクシードライバーなので、又、お客様をお連れしたいと思います。

投稿: ダイゴのポパイ | 2011年4月 7日 (木) 20:06

★ダイゴのポパイさん 初めまして♪
上品蓮台寺・・・今、早咲きの枝垂れ桜が満開だと思います。
素晴らしいでしょ。
続いて、紅の枝垂れ桜が咲き出しますよ。
コメント有り難うございます。m(_ _)m

投稿: りせ | 2011年4月 8日 (金) 02:28

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