長谷川等伯の障壁画 智積院
←新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。※写真は全て拡大します。
3度目の智積院の登場です。 飽きないで下さいね。◆智積院の場所です。
今日は智積院の大書院の壁を飾る長谷川等伯らによって描かれた障壁画(レプリカ)などの紹介と、小さなお庭です。※本物は収蔵庫で見せていただけます。
(今日も2006年の写真を加えています)
収蔵庫には、桃山時代に長谷川等伯らによって描かれ、祥雲禅寺の客殿を飾っていた金碧障壁画の「楓図」「桜図」「松と立葵の図」「松に秋草図」(いずれも国宝)ほか多数が展示されています。 トップの写真は「桜図」。下は「松と立葵の図」
「楓図」
描かれたばかりの時はこのように煌めいていたのでしょうが、収蔵庫の本物は、落ち着きがあってそれは素晴しいですよ。是非。
大書院の横(左)の建物には堂本印象氏の襖絵が飾られていますが、普段は立ち入り禁止です。
・・・なので、2006年のライトアップの時のものを1枚。池に映ったのも綺麗です。
こちらは別のお部屋の襖絵です。素晴しいです。 後藤順一氏 「浄」
後藤順一氏 「百雀図」(右)
智積院では講堂の襖絵60面が新しく奉納されました。
◆岩下志麻さんのCMの庭園(昨日の記事)で、最後に水墨画の襖絵の前に座られます。その襖絵展「田渕俊夫展」が今、全国を廻っています。→こちらです。
智積院は桔梗が綺麗に咲くことでも知られています。桔梗紋の幕。
智積院は室町時代の初期に紀州の根来にあった真言宗の巨刹根来寺の学問所として創建されました。
以来真言宗の学問の寺として栄えましたが、豊臣秀吉に攻められ荒廃してしまいます。
難を逃れた玄宥(げんゆう)と学侶達は、徳川家康の寄進を受け現在の地に智積院を再興しました。
その後全国から雲集する学侶が1000人を超え、その様は『朝粥をすする音が七条河原まで聞こえた』ほどであったと伝えられています。
現在の智積院は、真言宗智山派3000カ寺の総本山として学問と修業道場です。
◆智積院は以前にも何度も記事にしています。目次から御覧下さいね。
私は智積院が宣伝もせず、観光に乗っていないところが好きなのですよ。
こちらには坪庭が。
「智積院」はいかがでしたか? 連続3回、楽しんでいただけましたでしょうか? 今年はつつじの頃に忘れずに来ようと思っています。その時にはまたお届けします。
◆ ブログランキングに参加しています。
1日1回 クリックで応援してくださいね。検索で来て下さった方も是非宜しく。
--------------------------------------------------------------
是非よろしく→ こちらも是非 →
--------------------------------------------------------------
もう一度、智積院の梅の花です。
| 固定リンク
「● 智積院」カテゴリの記事
- 智積院の梅の花 今日は雛祭(2010.03.03)
- 智積院 若い修行僧(2009.10.07)
- 紅葉の訪れ・・・智積院(2009.09.23)
- 智積院 落ち着いた境内(2009.06.13)
- 智積院 利休好みの名勝庭園(2009.06.12)
コメント
こんばんは。
「長谷川等伯の障壁画」?タイトルを見て、写真を最初見た時も襖絵と間違われたのかな?と思いましたが障壁画なんですね。壁に描かれているのですね。それにしてもきらびやかと言うか見事ですね。
コメントされている中に宣伝も観光もしていないとあったので、自分の持っているガイドを2冊見てみたのですが載ってませんね。これだけ見所があり、大きなお寺でしかも立地的に良いところなのに不思議ですね。あえてお寺が掲載を断っているのでしょうか。でも拝観は出来るのですよね。何だか今回のCMをきっかけに人気が出そうな気がするのですが、そうなった時に天神さんの牛の像やイタリアの世界遺産であったようなことが起こらないといいのですが。
投稿: たまちゃん | 2009年2月15日 (日) 02:30
★たまちゃん こんばんは♪
以前知ったのですが・・・「襖絵」も正しくは「障壁画」と言うように書いてあるのを見ました。・・・なので、今日のタイトルは寺院のHPに書かれている通り「障壁画」にしました。
本物は襖に描かれていたと思います。(今回は入ってないので・・・)実物はもっと大きかったように思うのですよ。収蔵館は他にも大きな作品があって見応えがあります。
京都のガイド本は持って無いのですが、このごろは観光イベントがやたらと多い京都ですが、このお寺は見かけないなあと。。。
智積院では色々企画されていますが、大っぴらな宣伝が無いですね。建物が新しいし、京都の歴史ある古い建物から見れば、規格外に見えそうですから、市が力を入れないのかなあ。。いろいろあるのでしょうね。古いお寺好きの観光客が来過ぎることは無いと思います。
投稿: りせ | 2009年2月15日 (日) 03:16
昨年、三越本店での「田渕俊夫展」。
素晴らしかったです。作家本人も会場に。
墨だけの世界なのに「桜」の色が・・・・。
溜息の連続。なんともいえない不思議さに感動しました。
投稿: Tacchan | 2009年2月15日 (日) 10:38
綺麗な絵
すごいよね
投稿: munixyu | 2009年2月15日 (日) 11:34
★Taccha~n こんにちは♪
画伯の名前訂正しておいたからね。それから返信メールしておいたからね。
京都の展覧会を忘れずに見に行きます。2週間だから忘れそう。
投稿: りせ | 2009年2月15日 (日) 12:10
★munixyuさん こんにちは♪
お部屋の中はキンキラ輝いて明るいです。反対に収蔵館は厳かです。
投稿: りせ | 2009年2月15日 (日) 12:13
素晴らしい障壁画ですね 昨年の紅葉のころ、蒔絵展を見に
行きました折、智積院に寄りまして綺麗な紅葉を見せていただきました 観光客もあまりいなくてゆっくりと楽しんでまいりました 今度はご案内いただいた障壁画や素晴らしいお庭を是非見にいきたいと思っています
投稿: 虹 | 2009年2月15日 (日) 15:49
★虹さん こんばんは♪
博物館の蒔絵展は見逃しました。智積院の紅葉も良かったですか?
智積院は広い中に新しい建物が点在していて・・・収蔵庫や、書院の庭園が公開されているのが気付かないかも知れません。
収蔵庫は何とも言えない厳かさがあります。多分1人で独占出来ると思います。勿体ないくらいです。是非。
投稿: りせ | 2009年2月15日 (日) 21:36
りせさんこんばんは
見事な襖絵に圧倒されました。
お寺の内部もお庭も素晴らしいのに、今まで全然知りませんでした。ガイドブックにもほとんど載っていない隠れた名所ですね。
真言宗のお寺でもあるので(家は真言宗)4月の京都旅行の際は必ず拝観します。
投稿: 白熊二代目 | 2009年2月16日 (月) 01:24
★白熊二代目さん こんばんは♪
何故ガイドブックに載ってないかが不思議です。私には馴染みのお寺で知られて無い方が不思議なのですよ。修業道場だからでしょうか。
4月には是非、枝垂桜が綺麗ですよ。境内は広いですから隅々まで廻ってくださいね。古い建物も残っています。
投稿: りせ | 2009年2月16日 (月) 02:34
りせさん こんばんは
13日から昨日まで京都に行っていました。
梅の写真を撮ろうと、梅宮大社と北野天満宮に行き、「他にどこか梅が見頃の所は?」とホテルのコンシェルジュに聞いたのが、間違いでした。 「京都市観光文化情報」の「梅だより」をそのまま読み上げられました
りせさんのブログを見ればよかった。今回は夜飲み歩いていて、ホテルのパソコンを借りなかったんです。失敗しました!見ていれば、絶対に智積院と法住寺に行っていました! 残念!!
智積院、私も大好きです。夏なんてお座敷に座って庭園を眺めていると、涼しい風が吹いてきますよね。昨年の金堂前の紅葉もよかったし。
確かに言われてみれば、金堂の前の参道に梅の木が沢山ありましたよね。行けなかった代わりに りせさんのブログで楽しみましたけれど・・・。
・・・ちなみに、桜は満開が見頃ですが、梅の見頃は四分咲きとよく言います。梅の咲く風情が、満開で開ききったより、咲き始めの蕾との混在が情緒があってよい ということだと思っております。
そういう意味では、北野天神も植物園も咲き始めで見ごろでしたよ。北野天満宮の梅園は枝ぶりがちょっと悪いので、写真になりにくいですが。
・・・今日の桃山のお写真の花は、私も桜だと思いました。2枚目の、駅が背景のお写真、樹の全体像がちょっとアーモンドっぽいですけれど、幹の特徴を見ると、桜らしいですよね。
桜が咲いたのですねー。今年は桜の開花も早まりそうで、また予想が難しい(でも楽しい)ですね。
投稿: 写真を愛する者 | 2009年2月17日 (火) 20:25
★写真を愛する者さん こんばんは♪
東山七条の博物館にあるのはアーモンドの可能性が高いのです。JR桃山の桜は幹が判る様に写真を入れ替えておきました。幹の横線も、色合いも桜だと思います。どなたか専門の方がネームカード下げてほしいです。
ご旅行、いかがでした・・・♪
京都市の花便りは、いつも同じ決まった寺社(有名処が少しだけ)でしょ・・・観測の間隔も長いし。参考にならないです。ホテルがそんなのを知らせちゃダメですよね。
桜・・・そうですね、8分あたりから満開が良いですね。梅は・・・そうですか、香りもそれくらいが良いのかも知れませんね。
このごろは花を求めて撮影していますので、タイムリーな京都情報になってます。これからも宜しく。
また寒さがぶり返して・・・花も足踏みでしょうね。
投稿: りせ | 2009年2月17日 (火) 21:58