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2008年7月19日 (土)

祇園祭・山鉾巡行 1

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。2006・1・27から毎日更新。

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「2008年 祇園祭 山鉾巡行 1 」

いろいろ見所がある祇園祭ですが、最初に全ての山鉾を今年の巡行の順序に従って紹介します(河原町御池にて)

1 長刀鉾 (なぎなた鉾)
「くじとらず」の名があるように、山鉾巡行の先頭を受け持つ鉾。命名は、鉾のてっぺんを飾った三条小鍛冶宗近作の大長刀による。宗近が娘の病気平癒を祈願して八坂神社に奉納したが、鎌倉期にある武人が愛用。しかし何かと不思議が起こり、返納したという。大永2(1522)年、疫病がはやり、神託で長刀鉾町で飾ったところ、疫病は退散した。創建は、嘉吉元年(1441)説がある。真木は全長20メートル。現在、稚児が乗る唯一の鉾である。[辻回しの前にちまきを献上,上の写真も長刀鉾]

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2 孟宗山 (もうそう山)
中国・24孝の1人、孟宗は、母親が病気になったため、好物のたけのこを求めて竹林を歩きまわったが、寒の季節で1本もない。疲れて座り込んでしまったとき、たけのこが出、母親は元気を回復した話からきている。町名が笋(たかんな=たけのこの意味)町というのもこれに由来する。白綴地に雄渾な筆致で孟宗竹林が描かれた見送りは、竹内栖鳳の筆。極彩 色が多い山鉾のなかで、墨一色が異彩を放っている。[軽い山の場合は担いで角を回ります]

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3 油天神山 (あぶらてんじん山)
町名(風早町)の由来であるお公家さん・風早家の屋敷があり、この屋敷に祀られていた天神=菅原道真を祀ったという言い伝えがある。山は、立派な朱塗りの鳥居が特徴だ。天神さんと関係深いのが梅の花。松と一緒に立てられた紅梅が、華やかな雰囲気をかもしだす。見送りの毛綴(けつづれ)が名高いが、山所在地近くで生まれた故梅原龍三郎画伯の富士山の絵をもとにした綴になっている。

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4 保昌山 (ほうしょう山)
旧名に「花ぬす人山」という。平井保昌は藤原大納言方の孫で、致方の子で武勇にすぐれ、和歌も堪(たん)能であった。妻は、和泉式部。恋した女官から紫宸殿前の梅を手折ってほしいと頼まれた保昌が首尾よく一枝を得た。しかし北面の武士に発見され、射かけられた矢が頭をかすめ、保昌はほうほうの態で逃げ帰ったという。盗難除け、縁結びのお守りが授与される。

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5 函谷鉾 (かんこ鉾)
中国古代史話、孟嘗君の故事に基づく。戦国時代、斉の孟嘗君は秦の昭王に招かれ、宰相に重用された。しかし讒言によって咸陽を脱出して、函谷関まで逃げたが、関の門は鶏が鳴かねば開かない。配下が鶏の鳴き声をまねたところ、あたりの鶏が和して刻をつくったので見事通り抜けたという。真木は22メートル。鉾頭に、三角形の白麻を張り、先頭に三日月が上向きにとりつけられる。

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6 太子山 (たいし山)
山鉾の真木は松が通例だが、この山のみ杉を立てる。聖徳太子が四天王寺を建立するさい、自らが良材を求め山に入り、老人に大杉の霊木を教えられ、六角堂をたてたことに由来する。太子は、日本の仏教の基を築いたことで知られ、宗派をこえての「太子信仰」が民衆の間に広くあった。山に飾る太子像は、江戸時代の作。トレードマークの鬟(みずら)に髪を結び、ふっくらした顔だち、白二重小袖姿で、高貴な印象をたたえる。

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7 四条傘鉾 (しじょうかさ鉾)
1987年、実に117年ぶりに巡行に復帰した。元治の兵火のあとも巡行に加わっていたが、明治5年以降、消滅同然となり、道具類も散逸していた。綾傘同様、壬生六斎の棒振り、囃子での協力が復活に力になった。祇園唐草模様の大傘に錦の垂(さがり)で飾った花傘は応仁いらいの傘鉾の原形を伝える。赤熊(しゃぐま)鬼面 の棒振り、踊り手、囃し方が歩くさまは地味だが、素朴な味わいがある。

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8 占出山 (うらで山)
釣り竿を持った人形は、神功皇后の姿をかたどっている。九州・肥前の川で、鮎を釣って戦勝を占った伝説が由来。この山には「あいわい山」の別名が明治まで語られていたが、町衆に人気のあった山であったことをうかがわせる。色鮮やかな日本三景を描いた胴掛けが特徴。

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9 鶏鉾 (にわとり鉾)
中国古代の伝説「諫鼓」、天の岩戸の永世の長鳴鳥の故事にちなむとも。「諫鼓」は、暦を制定した伝説の聖天子・尭帝が、宮廷の外に太鼓をすえ、政治に不満があればたたかせ、木を立てて、訴えを書かした。世は治まり、太鼓は苔を生じて鶏が巣をつくったという。鉾頭は、紅白を互い違いに巻いた三角枠で、なかに同の円板が挟まれる。3つの角には紺いろの苧束の房がつけられる。中ほどに舟を担いだ人形が飾られる。

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10 白楽天山 (はくらくてん山)
2体の人形の唐冠を付けたほうが白楽天、帽子(もうす)をかむった僧形が道林禅師の像。長恨歌などの名詩で有名な中国・唐の詩人、白楽天が道林禅師に仏法の大意を問いかけているシーンを表している。この山も過酷な運命をたどっている。天明、元治の大火で胴組や人形の胴を失い、そのたびに巡行中断と復元を繰り返している。

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11 霰天神山 (あられてんじん山)
永正年間、京都が大火にあった際、急に霰が降り、たちまち猛火は鎮火したが、霰とともに小さな天神像が降りてきた。そんな由来から、火よけの神様として祀られたのがおこり。霊験はあらたかで、多くの山鉾が焼けた天明、元治の大火にもこの山だけは残り、町の誇りになっている。「雷(らい)よけ火よけのお守は、これより出ます…」。宵山に子供たちが歌いながらお守授与の受け付けをする。檜皮葺きの立派な社殿が山に乗る。

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12 山伏山 (やまぶし山)
山に飾る御神体が山伏の姿をしているので、この名前がある。前(さき)の祭りでは一番北の山。役行者山と同様、当時民間信仰として人気のあった修験道・山伏から着想された。正面の水引は、雲中の竜、青海波と麒麟を精緻な刺しゅうで描いた中国からもたらされた豪華なもの。見送りも中国・明時代のものとされる。

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13 月鉾 (つき鉾)
『古事記』によれば、伊弉諾尊が黄泉の国から戻り、禊祓いをされたとき、左眼を洗って天照大神、右眼を洗って月読尊、このあと、鼻を洗って素戔鳴尊を生んだ。月読尊は夜を支配した神だが、水徳の神でもあり、月鉾は、この故事に由来する。鉾頭に、横40センチ、上下24センチの金色の三日月。真木の中ほどに天王様を飾った天王台の下には籠製の船が真木を貫いてとり付けられる。元治元年の大火にもわずかに真木を失っただけだった。

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14 芦刈山 (あしかり山)
御神体(人形)、衣装ともに山鉾のなかでも屈指の古さを誇る。人形のかしらには、天文6年の銘が、また、小袖は16世紀の作とみられ、重要文化財に指定されている。もっとも、現在の衣装は最近の作。謡曲「芦刈」は、摂津の国・難波にすむ夫婦は貧乏が原因で別れ、妻は都へ出て宮仕えする。が、夫が気掛かりで探したところ、落ちぶれて芦を売る夫を見つける、と言う話。山の正面 、側面に芦の造花が飾られる。

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15 綾傘鉾 (あやがさ鉾)
徒歩の傘鉾として応仁の乱以前のふるい鉾だが、元治元年に焼けて以来、明治10年代に一時復活したもののふたたび中断。ようやく昭和54年、巡行を再開した。形の上でも変転を繰り返す。江戸期、どうした理由からか、徒歩から引き鉾に変化、御所車風の屋根に風流傘が乗る古図が残る。明治の復活では再び徒歩に。鬼形の踊り手を中心に、棒振り、鉦、太鼓のはやしかたが行列する。

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16 蟷螂山 (とうろう山)
かまきり山、とも。文字どおりカマキリが屋根の上に乗り、子供たちも喜びそうな楽しい趣向だ。「蟷螂の斧」とは、自分の力のほどをわきまえず、大敵に立ち向かうことだが、その勇猛さを賞した中国の君子の故事が出典。町内の事情で、明治初め以降巡行をやめたが復帰した。

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ここまで前半の16基、残り半分の山鉾は今日中に公開します。

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□ 2008 宵山 祇園祭 2」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しております。

祇園祭でしたね~  私蟷螂山の町内で住んでました。
粽売りのお手伝いをさせていただいたり。。
楽しい思い出いっぱいでした。
今年の4月に神戸に越してきました。
でも、りせさんのブログ毎日拝見しております。
ポチッ、も忘れずに(笑)
蟷螂山の蟷螂アップうれしいです。

投稿: 京子 | 2008年7月19日 (土) 11:04

ほぇええー
いろいろあるんだね

みんな
凄い かっこいいっ!

投稿: munixyu | 2008年7月19日 (土) 11:30

こんにちは。
これだけの写真撮るのは大変でしたね。
私は新町御池で見てましたが、暑くて鶏鉾あたりで退散しました。
暑かったですね~  でも、巡行には最高の日でしたね!
お疲れ様でした。

投稿: ナビ | 2008年7月19日 (土) 11:52

★京子さん こんばんは♪
蟷螂山の町内・・・まあステキ。蟷螂山のカマキリさん大人気ですね。今年は特に長い列が出来ていて・・・何だろう??・・・カマキリが運ぶ「おみくじ」でした。
どの町内の山、鉾とも粽売りの子供たちは元気一杯でとても楽しそう・・・みんなキラキラ輝いていましたよ。京子さんもきっと楽しい想い出が一杯でしょうね。
去年の記事にはアニメでカマキリの動きが入ってますから見てくださいね。

投稿: りせ | 2008年7月19日 (土) 21:39

★munixyuさん こんばんは♪
32基あります。皆それぞれ特色があってカッコイイです☆

投稿: りせ | 2008年7月19日 (土) 21:51

★ナビさん こんばんは♪
河原町御池での写真は夫が撮りました(別行動でした)。私は今日はゆっくり休養です。
ナビさんは新町御池でしたか・・・私も長刀鉾のお稚児さんが鉾から下りられるのを新町御池見てから南に移動して四条通りに居ました。日差しがキツカッタですね。辻回しも間近に見えて良かったです。

投稿: りせ | 2008年7月19日 (土) 21:58

こんばんは!蟷螂山のおみくじ人気がありましたね。私もおみくじ引きたかったのですが、行列ができていました。可愛い売り子さんたちが一生懸命頑張っていましたね。巡行は、四条烏丸でみました。後ろの方だったので写真が小さくて残念。でも、いつも写真やテレビでしか見たことがなかったのでとても良かったです。動く鉾や山とても綺麗でした。今度は宵々山から参加したいです。お二人とも暑い中、お疲れ様でした。疲れをとってくださね。

投稿: shimasi | 2008年7月19日 (土) 22:44

★shimasiさん こんばんは♪
蟷螂山のカマキリさんのおみくじの列は長かったですね。今年は祇園祭のガイドブックも何冊か見かけましたから、載ってたのでしょうか。
四条烏丸っていうのは出発時ですか? 四条通りに山・鉾が並ぶのも良いだろうなあと思っています。
祇園祭は京都三大祭の中でも特別ですから、でも山鉾巡行を見に行く京都人は少ないと思います。サイトを作ってからは毎年見に行ってる私が変わり者です。
18日に所要で1日中出かけたこともあって・・・疲れました。ねぎらい有り難うございます。暫くは家でゆっくり、撮り溜めた写真をジックリ見てみます。

投稿: りせ | 2008年7月20日 (日) 00:32

はじめまして、孟宗山に参加していたゆきざねと申します。

前半は旗持ちをして、重量測定のところでもう一人と交代して
舁き手に回りました。ブログのお写真ではちょうど踏ん張って
いるところが写っています(笑)

もし差し支えなければ記念に保存させていただいても
よろしいですか?巡行中は自分たちの写真は撮れないので、
どんな格好になっているのか気になっていました(汗)

投稿: ゆきざね | 2008年7月20日 (日) 16:01

★ゆきざねさん 初めまして♪
コメント有り難うございます。・・巡行お疲れ様でした。
記事に載っている写真を拡大して保存していただいて結構です。他に10枚以上孟宗山の写真がありますので、もしご希望でしたらメールで連絡してください。

投稿: りせ | 2008年7月20日 (日) 17:53

ゆきざねです。
ありがとうございます。
御言葉に甘えてメールさせていただきます。

投稿: ゆきざね | 2008年7月20日 (日) 21:57

★ゆきざねさん こんばんは♪
メール届いています。明日(21日)送りますのでお待ち下さいね。

投稿: りせ | 2008年7月21日 (月) 01:22

おはようございます!巡行は出発時からみましたよ。長刀鉾の注連縄きりが、目を少し離した時に行われがっかりしました。写真も全部撮ったのですが、出来がいまいちでがっくり。削除できるデジカメでよかったです。

投稿: shimasi | 2008年7月21日 (月) 09:57

★shimasiさん こんにちは♪
注連縄きりが見える所で・・・それは一番良い場所ですね。朝の早いのが苦手な私は、その場面はいつもテレビで見ることにしています。
デジカメは削除も出来て良いですよね。私は好き放題撮りすぎて困ってます。

投稿: りせ | 2008年7月21日 (月) 14:26

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