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2008年5月28日 (水)

東福寺 京都五山・第四位

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。 ※写真は全て拡大します。

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東福寺  正式名: 東福禅寺   山号 恵日山(えにちざん)  
  臨済宗・東福寺派の大本山  京都五山・第四位

藤原道家が嘉禎2年(1236)東大寺、興福寺と並ぶ大寺の建立を発願して、東大寺、興福寺の二大寺から1字ずつ取って「東福寺」とした。
禅僧円爾弁円(聖一国師)を開山に招いて、建長7年(1256)完成した。
その後火災を受けたが、室町初期に道家の計画通りに再建され、京都五山の第四位の禅寺として中世、近世を通じて栄えた。
多くの伽藍、塔頭が建ち並び、兵火を受けることもなく明治に至った。
明治の廃仏毀釈で規模が縮小されたとはいえ、今なお25ヶ寺の塔頭(たっちゅう、山内寺院)を有する大寺院である。
明治14年に惜しくも仏殿、法堂など中心部を焼失したが、今なお堂々たる中世禅宗の寺観を保っている。

東福寺・全景(広すぎて字が見えません)。伽藍の配置はこの地図の方が分り易いです。→こちらです。 三門の説明も拡大して読んで下さいね。

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三門(国宝) 室町初期
応永年間(15世紀初頭)の再建で、現存する禅寺の三門としては日本最古のものである。上層には釈迦如来と十六羅漢を安置する。

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正面縁の大額「玅雲閣」の筆は室町幕府4代将軍・足利義持のものです。
「妙」は女偏が一般的ですが「玄」偏を用いています。意味は本来の「玄」の意味で奥深い道理に添えて「妙」の意味の「美しい心理」の意味を強化している。
妙雲閣

※三門の前で修学旅行生に説明していた観光タクシーの運転手さん「6代将軍の筆ですよ、将軍は誰だか言ってみなさい!」って授業してました・・・間違ってるやん。

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大額「玅雲閣」の大きさは畳三畳分あります(写真では上部が欠けています) 
三門の向こうに見えるのが本堂です。
妙雲閣の大額

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本堂   「仏殿」 兼 「法堂」
明治14年(1881)焼失後、昭和9年(1934)再建。起工から竣工まで17年を要し復興させた昭和の木造建築中最大の建物です。
以前は中に入れましたが、今は閉まってます。内部撮影は自由でした。

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内部は禅式床瓦敷、正面須弥壇上に本尊釈迦立像、脇に摩訶迦葉尊者 阿南尊者、四天王を安置。

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天井の画龍は堂本印象氏の作、龍の大きさは体長54m・胴廻り6.2m。

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禅堂
貞和3年(1347)再建。別称、僧堂、選佛場ともいう座禅専修の道場で、中世期より現存する最大最古の禅堂。

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説明は「京都市の駒札」「Wikipedia」「東福寺HP」より抜粋しました。

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方丈
明治23年(1890)再建。南正面の前庭には昭憲皇太后の寄進とつたえる向唐破風の方丈表門があります。恩賜門ともいい、小型ながら明治期唐門の代表作です。
方丈庭園は昭和13年(1938)重森三玲氏が作庭しました。

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経蔵

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他に、東司(とうす)(便所)、浴室も室町時代の建物(重要文化財)でいずれも禅宗建築の重要な遺構である。開山堂に至る渓谷には多くの紅葉があって通天橋が架かり、また偃月橋、臥雲橋が架けられて紅葉の名所をなしている。

東福寺の伽藍は何度も写真で紹介しているのに、説明はしていなかったようでした。
■カテゴリー 東福寺も写真が多く、重くなりましたので②を新設しました。

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万寿寺(まんじゅじ)  京都五山の第五位
かつては下京区万寿寺通高倉にあったとされ大いに栄えていた。天正年間(1573-1592)に現在地に移された。東福寺のすぐ近く、非公開です。場所はここです。

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○ 2 東福寺 塔頭」カテゴリの記事

コメント

まぁすんげぇー広いんねえ

撮影ご苦労様です

投稿: munixyu | 2008年5月28日 (水) 11:36

アレッ「蒼龍」堂本印象。確か昭和よね?
再建されていたのですね。納得。

投稿: Tacchan | 2008年5月28日 (水) 11:52

★munixyuさん こんにちは♪
広いです~。三門が遠いんですよ。三門を正面から撮ろうと思うと、うしろがつかえていて全景撮れないんです。

投稿: りせ | 2008年5月28日 (水) 17:05

★Tacchanさん こんにちは♪
「法堂」は昭和の再建だったんですね。方丈の庭園や幾つかの塔頭も昭和の重森三玲氏だし。
だから他の大寺院のお庭の傾向と少し違いますね。

投稿: りせ | 2008年5月28日 (水) 17:14

こんばんは!東福寺は広くて、まだ全部の塔頭を拝観出来てません。通天橋、重森三玲作庭の庭などなど。見所いっぱいお寺ですね。

投稿: shimasi | 2008年5月28日 (水) 20:56

★shimasiさん こんばんは♪
東福寺は伽藍が広大ですね。その外に塔頭があるから見て回るのにくたびれます。
重森三玲氏のお庭、最初はとっつき難いなあと思ったのもあるのですが、なかなか良いですね。秋も良いけど今も良いですよ。

投稿: りせ | 2008年5月29日 (木) 02:16

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