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2008年3月14日 (金)

「雁の寺」 瑞春院

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。※写真は全て拡大します。

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「京の冬の旅」として特別公開中の「瑞春院」に行って来ました。別名「雁の寺」として知られているところです。(公開は18日まで)
瑞春院 (ずいしゅんいん)  相国寺の塔頭
足利義満が雪村友梅禅師の法嗣太清宗渭(タイセイソウイ)を相国寺に迎請するため、その禅室として雲頂院を創設したのを始めとし、、その後幾多の兵火で罹災、瑞春軒と併合した。明治31年(1898年)6月再興完成し、今日の瑞春院にいたる。本尊は阿弥陀三尊佛(木像雲上来迎佛 藤原時代)

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瑞春院は作家水上勉氏が第45回直木賞を受賞した「雁の寺」の舞台となったところです。門の表札にも「雁の寺」と掲げられてました。

方丈仏間の襖絵には、今尾景年筆「孔雀」、梅村景山筆「八方睨みの龍」、そして隣の上官の間(雁の間)に上田萬秋筆「雁の襖絵」が8枚、書院に鈴木松年筆「古松」。(襖絵はビニールコーティングされていて少し風情が無かった・撮影禁止)
水上勉氏自筆の額ですね。

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水上氏は9歳の時に瑞春院で得度し、厳しい修行を過ごしたが13才のある日突然寺を出奔。直木賞を受賞作の「雁の寺」は、この瑞春院時代を舞台にしたものです。

幼かった水上勉氏が襖絵を「雁」と思い込んでいたのが実は「孔雀」であっと分ったのは直木賞を受賞された頃だったとか。
その後映画化された時に、出奔後初めて瑞春院を訪れた水上氏は、孔雀の襖絵の隣の位の高い僧侶しか入れない部屋の襖絵が、雁だったことを初めて知られました。

因みに、孔雀は毒蛇さえも食べてしまう鳥で、「煩悩も食べてくれる鳥」ということで描かれるそうです。(仏教発生はインド、孔雀の生息地)

方丈南庭の「雲頂庭」です。

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室町時代の禅院風の枯山水庭園。

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東庭 三十三観音を表す赤石が33個配されています。白梅が見頃でした。

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北庭 「雲泉庭」、夢窓国師の作風を取り入れた室町時代風の池泉回遊式庭園。

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奥に滝が見えます。カラス除けですか? 憎いカラスめ!こうしてやる!

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心字池の前の白梅が綺麗でした。
向こうは書院の「雲泉軒」と表千家の不審庵を模して造られた「久昌庵」です。

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「水琴窟」 
370年前に小堀遠州の感化で配下の同心が伏見屋敷の庭に造った洞水門(水琴窟)の手法を取り入れて創作したものです。竹に耳をあてて・・・良い音色です。

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書院から心字池越しに方丈。

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1グループが去ると・・・。障子はピシャリ。

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今日の記事だけでなく、右の目次から行って見たい京都を見てくださいね。

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庫裏の鬼瓦です。

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※14日(今晩)から23日(日)まで「東山・花灯路」です。詳細はこちらで。

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コメント

ええ天気やねえ
小春日和
うんうん
ええですなぁ

投稿: munixyu | 2008年3月14日 (金) 11:35

★munixyuさん こんにちは♪
今日はぐずついてますが、この日は良い天気

投稿: りせ | 2008年3月14日 (金) 13:35

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