三十三間堂 (蓮華王院)
HP用に写真を撮りに行っただけでスッカリご無沙汰していた「三十三間堂」。
京都駅からも近く、あまりにも有名な「三十三間堂」をブログで紹介していなかったなんて・・・(散策コースの中でチョッピリだけ入れてましたが)。
「撮影禁止」の処には行かないので、「三十三間堂」を記事にするなんて思うこともしませんでした。何というか・・・^_^;。博物館あたりを歩いた日(16日)も外回りしか撮ってませんが、過去の写真と合わせて紹介します。場所はこのあたり。
三十三間堂 正式には 蓮華王院(れんげおういん)といいます。
現在は天台宗「妙法院」の管理になるお堂で、長寛2年(1164)鳥部山麓(現・阿弥陀ヶ峯)にあった後白河上皇・院政庁「法住寺殿」の一画に平清盛が造進しました。
一度、焼失したが、直に復興に着手し文永3年(1266)に再建。その後、四度の大修理を経て750年間護持されています。
長大なお堂は「和様入母屋・本瓦葺」「総檜造り」で、南北に約120メートルあり、お堂正面の柱間が33あることから「三十三間堂」と呼ばれます。
「三十三」という数は、観音菩薩の変化身三十三身にもとづく数を表しています。
豊臣秀吉は当時交通の要所だったこの地に目を向け、後白河院や清盛の栄華にあやかろうと思い立ち、権勢を天下に誇示するため奈良大仏を模した「大仏殿方広寺」を三十三間堂の北隣に造営、お堂や後白河上皇の御陵をも、その境内に取り込んで土塀を築きました。今も、その遺構として南大門・太閤塀(ともに重文)が残ります。 お堂の修理も千体仏をはじめ念入りに遂行され、その意志を継いだ秀頼の代まで続きました。
大仏殿は、文禄4年(1595)9月に完成し、千人の僧侶により落慶供養されたといいます。
秀吉は、死後「豊国大明神・とよくにだいみょうじん」という神格として祀られ、お堂東隣の阿弥ケ峯には壮麗な社殿が造営されました。(公式サイトより)
「大仏殿方広寺」「豊国大明神(豊国神社)」「法住寺」は引き続き記事にします。「大仏殿石垣」は昨日の記事です。
通し矢 (成人の日のニュースといえばこれでしたね)
桃山時代には、すでに行なわれたと伝えられています。お堂西縁の南端から120メートルの距離を弓で射通し、その矢数を競ったものです。
江戸時代、殊に町衆に人気を博したのは夕刻に始めて翌日の同刻まで、一昼夜に何本通るかを競うもので、京都の名物行事となりました。
「矢数帳」には、通し矢法を伝承した〈日置六流・へきろくりゅう〉の江戸期の試技者氏名、月日、矢数などが編年で書き留められており、最高記録は、総矢13,053本、通し矢8,133本で、紀州・和佐大八郎(試技年齢は18歳)と記されているそうです。
本尊は「中尊」(国宝)と、左右各500体(重文)の合計1001体です。
中央の丈六の「中尊」(正しくは「十一面千手眼観世音」)は像高が3メートル余、檜材の寄木造りで全体に漆箔が施されています。42手で「千手・せんじゅ」を表わす通例の像形で、鎌倉期の再建時に、大仏師湛慶(たんけい)が、同族の弟子を率いて完成させたものです。
千体の中、124体は、お堂が創建された平安期の尊像、その他が、鎌倉期に16年かけて再興された像です。その約500体には作者名が残され、運慶、快慶で有名な慶派をはじめ、院派、円派と呼ばれる当時の造仏に携わる多くの集団が国家的規模で参加したことが伺えます。観音像には必ず会いたい人に似た像があると伝えられています。
※堂内は撮影禁止のためにパンフレットの写真です。
風神・雷神、観音二十八部衆という30体の仏像(国宝)も祀られています。
「三十三間堂」って、あまりにもポピュラー過ぎる京都の名寺院で、ついつい忘れているというか敬遠しがちですが・・・1001体の仏像の壮観さを是非・是非見てください。
私は感激、感動しました。
南大門
境内の南端に建つ通称「太閤塀」といわれる本瓦葺の南大門。巨大な八脚門で秀吉ゆかりの桃山期の重要文化財建造物。慶長5年(1600)、豊臣秀頼によって建立された。。。離れているので いつもこの位置からしか見たことがありません。
周りの塀も綺麗に塗り直されて鮮やかです。
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コメント
おはようございます。ここは修学旅行のコースですが、京都駅にも近くて、あと一つみたいなというときいいですね。
投稿: shimasi | 2008年3月19日 (水) 09:19
本当に感動しました、私も。去年の今頃初めて行きましたが、圧倒されました。まわりの大多数の外国人の方々も、さすがに静かに見入っていました。
いつも拝見しています。名古屋から新幹線に乗って京都散策を楽しんでいます。今年はまだ行けていませんが、桜の頃には・・と思っています。
投稿: hanasumiko | 2008年3月19日 (水) 10:47
有名どころよね
うんうん
とにかくスケールでかいよね
投稿: munixyu | 2008年3月19日 (水) 11:27
★shimasiさん こんにちは♪
少し距離はありますが、京都駅には徒歩圏内ですものね。
投稿: りせ | 2008年3月19日 (水) 15:06
★hanasumikoさん 初めまして♪
1000体の仏様と中央に大きな観音様・・・いつまでも見ていたい気がしました。圧巻、荘厳、素晴しかったですね。
京都の府下に行くよりも名古屋の方が早かったりですよね。京都も桜だよりが聞かれてきましたよ。
投稿: りせ | 2008年3月19日 (水) 15:18
★munixyuさん こんにちは♪
有名処は有名な理由がありますね。ここなんて京都人は「なんで、行かんとあかんの!」って感じで行かないところです。
投稿: りせ | 2008年3月19日 (水) 15:21