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2008年2月17日 (日)

東福寺 塔頭・霊雲院

新しく来て下さった方は 目次 もご覧ください。※写真は全て拡大します。

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霊雲院   臨済宗 東福寺派・塔頭 
明徳1年(1390)岐陽方秀が開創。初めは「不二庵」といわれていました。
寛永年間(1624-44)、第七世の湘雪守沅は肥後熊本の人で、この方が住職となられる時に、親交のあった熊本藩主細川忠利(三斎の子)・光尚父子から、寺産として五百石を贈ろうとしましたが「出家の御、禄の貴きは参禅の邪鬼なり。庭上の貴石は賜はらば寺宝とすべし」と申されました。
そこで細川家は「遺愛石」と銘づけた須弥台と石船を贈られた。
また、ここは幕末に勤王僧月照忍向と西郷隆盛が密議を交わした維新の一齣を持ち、日露戦争中にはロシア人捕虜収容所にもなった歴史を持っています。

書院前庭は遺愛石のある珍しい庭として江戸中期に出版された「都林泉名勝図会」に紹介されたほどでしたが荒廃し、近年 重森三玲氏が修復されました。

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こちらは書院前庭の「九山八海の庭」(霊の庭)です。

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庭中央には「遺愛石」が魏々として聳えて人跡滅し、誰一人として窺い知ることが出来ない須弥山です。

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「九山八海」とは九つの山と八つの海の中心に須弥山がある「須弥山世界」のこと。仏を中心にした壮大な世界だといいます。
初めて来た時「遺愛石」にとても違和感を持ったのですが、今回は白い砂紋の中央に立つ姿が何とも凛々しく見えました。

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グッと下がって見るとより一層良いですね。

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右の方が「臥雲の庭」です。寺院、お庭の説明は霊雲院の栞から。

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ここの拝観者はもう一人学生さんがおられただけ。この後何度も遭遇しました。
この日は芬陀院(雪舟寺)がお休み。ガッカリそうだったから重森三玲の庭の光明院を教えてあげました。

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禅宗のお寺には開祖の達磨さんの掛け軸や衝立が必ずありますね。横の達磨さんの写真を入れたら・・・以前の記事の方が綺麗だったので。→こちらです

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右端の角にあたるところ。

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「臥雲の庭」
空を行く雲の悠々とした美しさと無心に動く水の美しさを、鞍馬砂や白砂の砂紋や、枯滝組で表現しています。

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左下にお猿さんが。

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「茶室・観月亭」  下に四畳半席、上に五畳半席という珍しい二階建て茶席です。太閤秀吉の北野大茶会当時のものを移築したもの。「九山八海の庭」の反対側です。

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写真には1枚1枚手間をかけて修正をしています。テレビを見ながら、ネットサーフィンしたりして、のんびりやってます。だからいつも深夜に慌てて更新です。

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羅漢さん(?)力強いですね。ここの羅漢さん(?)は時々変えてられるようです。

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コメント

この石庭
うんうん
雰囲気がいいかも
水をかんじます

投稿: munixyu | 2008年2月17日 (日) 11:30

今晩は、今日は、静岡夕方から寒くなりました。京都は雪ですか?ここも重森三玲のお庭だったんですね。石の使い方がどくとくですね。 光明院、私も去年行って好きなお庭のひとつになりました。いいことしましたね!

投稿: shimasi | 2008年2月17日 (日) 18:08

★munixyuさん こんばんは♪
水も雲も感じますね。

投稿: りせ | 2008年2月17日 (日) 20:55

★shimasiさん こんばんは♪
光明院は分り難いから、彼も知らなかったみたい。タクシーが「穴場」って感じで連れて来るようです。
今ちらちら雪が降ってますが、積もる雪ではないと思います。

投稿: りせ | 2008年2月17日 (日) 21:00

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