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2007年8月 3日 (金)

新京極 誠心院と誓願寺

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「新京極」
四条通の祇園祭の御旅所の前の四条~三条間にある縦の通り、京都で最も古い繁華街。この地は平安京の東の京極大路に当たる。
豊臣秀吉が市中の寺をあつめたその門前町が前身。明治の東京遷都で沈滞した市民のために繁華街がつくられた。地図は「新京極通り」の文字に合わせています。

賑やかな新京極に清少納言と和泉式部に所縁の「誠心院」と「誓願寺」があります。

「誓願寺」 浄土真宗西山深草派総本山 (下の写真のみ2010年撮影)

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誓願寺門前の石造角柱で、1882年(明治15)に建立。正面に「迷子みちしるべ」、右側に「教しゆる方」、左側に「さがす方」と彫られている。江戸末期~明治中期の、まだ警察がなかった時代に各地の社寺や盛り場に建てられたもののうちの、現存するひとつ。迷子や落し物などの際、その行方を求める紙をこの石に貼って、情報交換が行なわれた。   

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誓願寺 (せいがんじ)
天智天皇6年(667)、天皇の勅願により創建された。もとは奈良にあったが、鎌倉時代初期に京都の一条小川に移転し、その後、天正19年(1591)に豊臣秀吉の寺町整備に際して現在地に移された。
その当時は京都有数の巨刹の規模を有し、表門は寺町六角に面し、裏門は三条通に北面し、境内6,000坪には、本堂、開山堂、釈迦堂、三重塔、地蔵堂2宇、経蔵、鼓楼、方丈、鎮守春日社、十三仏堂、十八ヶ寺の山内寺院を擁していた。
和泉式部、秀吉の側室・松の丸殿が帰依したことにより、女人往生の寺として名高い。また、源信僧都は当寺にて善財講を修し、一遍上人も念仏賦算を行った。現在は法然上人の高弟・西山上人善恵房證空の流れをくむ、浄土宗西山深草派の総本山である。

境内に芸道上達を祈願する「扇塚」が祀られている。由来は拡大して下さいね。

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「芸能上達祈願」の扇子です。

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つづいて、すぐ隣にある「和泉式部の誠心院」

「誠心院」 (せいしんいん) 公式サイトです。
初代の住職は平安の歌人和泉式部。その法名を誠心院専意法尼と申します。
寺伝によれば、関白藤原道長が、女(むすめ)の上東門院(藤原彰子)に仕えていた和泉式部のために、法成寺東北院内の一庵を与えたのが当寺の起こりといわれています。

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中から新京極通りを見ると。(新京極は若い人が行き交い撮影出来ない・・気弱)

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娘の小式部内侍に先立たれた和泉式部は、書写山円教寺の性空上人に勧められ誓願寺の本堂に籠りご本尊に教えを受けます。
女人の身でも六字の名号(南無阿弥陀仏)をお唱えすれば、身の穢れも消えて往生できる事を聞き、六字名号を日々お唱えして、阿弥陀如来と二十五菩薩に迎えられ浄土へ往生しました。

知恵授け・恋授け鈴成り輪(すずなりくるま)
和泉式部の古い灯篭の竿と台座を使った、鈴なりの輪です。魔尼車(まにぐるま)とも呼ばれ、一回回せば経典を一回読誦した功徳が得られます。

和泉式部が夫の心変わりになやんで参りをした「貴船」はこちらの記事です

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和泉式部   百人一首より
 あらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの あふこともがな

小式部内侍  百人一首より
 大江山 いく野のみちの とほければ まだふみもせず 天の橋立

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左が和泉式部法篋印塔。正和2年(1313年)に改修建立されたもので、高さ約4m、幅約2.4mあります。右の写真は・・?です。

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境内には、和泉式部歌碑をはじめ、「二十五菩薩」「式部千願観音」「神変大菩薩」「六地蔵尊」の石像があるようですが、初めての墓地を一人でうろうろするのは恐いので見ないまま帰って来ました。

石、化石大好きな私は・・・誠心院の前の「クリスタルワールド」で長居しました。

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 「おねがい」 誓願寺にて。

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