大仙院 大徳寺塔頭 夏の庭
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今年から最高気温が35度以上の日を「猛暑日」としたそうです。京都は連日猛暑日。
大徳寺を訪れたのはHPの「京都を歩くアルバム」を作り始めた2004年の夏。猛暑日の京都は何処に行けばいいのかな? 灼熱の元では歩きたくないし。。。
そこでひらめいて出かけたのが「枯山水の庭」
「枯山水の庭」だったら建物の中だし、花も緑も関係ないし・・・が、そう甘くはありませんでした。方丈の床はまるで「焼けたトタン屋根の・・・」状態。夏の浜辺の砂の如く。
大徳寺 臨済宗大徳寺派の大本山で龍寶山と号する。 公式サイトです。
鎌倉時代末期の正和4年(1315)に大燈国師宗峰妙超禅師が開創。
室町時代には応仁の乱で荒廃したが、一休和尚が復興。桃山時代には豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営み、信長の菩提を弔うために総見院を建立、併せて寺領を寄進、それを契機に戦国武将の塔頭建立が相次ぎ隆盛を極めた。
京都でも有数の規模を有する禅宗寺院で、境内には仏殿、法堂をはじめとする中心伽藍のほか、20か寺を超える塔頭(本山寺院の境内周辺にある関連寺院)が立ち並び、近世の雰囲気を残している。
三門
応仁の乱後、一休禅師の参徒連歌師宗長等が一階部分を寄進、のち千利休居士により二階部分が設けられ「金毛閣」と名づけられた。
楼上に利休の木像がおかれていたので、門の下を通る豊臣秀吉の怒りにふれ、これが天正19年の利休への切腹命令の理由だったとされています。
大仙院 (撮影:2004年7月)
大徳寺は茶の湯の世界とも縁が深く、武野紹鴎、千利休をはじめ多くの茶人が大徳寺と関係をもっています。
先ずお抹茶をいただいてから、寺院内は説明を受け写真の許可も受けながら歩きました。このブログを始めた頃にも記事にしていますが、説明などに気合が入っていなかったというか、イマイチなので少し説明もいれます。そのときの記事です。
枯山水・・・室町時代を代表する枯山水庭園と云われています
白砂と名石を以って、蓬莱山より流れ出た水が大河に至るまでを表しています。花頭窓の手前に比叡山を背景に舳先を立てて進む宝船が見えます。
※写真は案内の方と一緒に廻って説明を受けながら撮ったものです。
花頭窓の下を水は流れて、、、背の高い不動石と観音石、松などの常緑樹を繁らせた蓬莱山から出た渓流が滝を落下する様を表現していると云われます。
白砂、石組み、すだれ・・・は「涼」を感じますね。
中 海
東庭より流れた水は西行してこの中海に至る。簾の後ろの建物は七世沢庵和尚の住まわれた「拾雲軒」
影にも涼しさを感じて。
大海
方丈南庭。蓬莱山より流れ出た水はこの大海に達する。一対の盛砂と一本の沙羅双樹のみの簡潔な庭である。
※大仙院は今は寺院内の撮影は一切禁止になっているそうです。「もっとしっかり構図を決めて撮ってくるのだった」と少し残念な気持ちでおります。
暑い日に少しでも涼しさを感じるところを(現地は灼熱ですが)と思い、大仙院を取り上げました。
大徳寺をスライドショー(塔頭を合わせ写真50枚)にしております。こちらをどうぞ。まだ写真の修整加工を知らないときのもので、暗かったり歪んでたりします。
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コメント
りせさん、暑中お見舞い申し上げます。
大仙院は、私も行きましたが、枯山水のお庭も拝見しましたし、説明も聞きましたのに、上の空で聞いていた私は此方を拝見して、あの庭が全部繋がっていて一つの物を表現しているのだと云う事を初めて知りました。(>_<)
千利休の事も運転手さんに説明して貰ったのを覚えていますが、木像だったのか額だったのかも定かではなくなっていました。
今度こそ覚えましたよ。(大丈夫か?)
大変な猛暑の様ですが、お体に注意して取材(?)なさって下さいね。
投稿: chibi | 2007年7月31日 (火) 12:18
★chibiさん こんばんは♪
暑中お見舞い申し上げますm(_ _)m
説明は聞いているのですが撮るほうに気がいってますから、今頃になって「そうだったのか」と振り返っています。値打ちの無いことです。
金毛閣の公開はしていませんので利休の像はどんなのでしょうか?
熱射病、熱中症、・・・日中の戸外はクラクラします。有り難う御座います。気をつけます。
投稿: りせ | 2007年7月31日 (火) 21:16