嵯峨野 祇王寺 新緑
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祇王寺(往生院) 往生院祇王寺と号する真言宗の寺である。
寺伝によれば、この地は、平安時代に、法然上人の弟子、念仏房良鎮(りょうちん)が往生院を開創し、後に祇王寺と呼ばれるようになったと伝えられている。
平家物語から祇王、仏御前の物語を。祇王寺公式サイト。場所はここです。
「平家物語 巻の一」 (以下、いただいた栞から抜粋しました)
平氏全盛の頃、都に白拍子の上手「祇王と祇女」という姉妹がいた。
近江の生まれ、父九郎時定は罪があって北陸に流されたので母と共に京都に出て白拍子となった。姉の祇王が清盛の寵愛を得、妹の祇女も有名となり、毎月百石百貫の手当てもあって安穏と暮らしていた。
ある日、仏御前と呼ばれる白拍子の上手が清盛の館にやって来て舞をお目にかけたいと申し出た。「祇王がいるところには叶うまいぞ」と追い返したものの、祇王が「私も同じ白拍子の身」と取り成して、今様を歌わせた。
清盛はたちまち心を動かして仏御前に心を移した。昨日までの寵愛は何処へやら、祇王の座を奪うという意図のない仏御前は辞退しますが、清盛は「祇王があるをはばかるならば祇王をこそ出さめ」と祇王を追放してしまいます。
せめてもの忘れ形見にと、祇王が障子に書き残して去って行った歌が・・・。
萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いずれか秋に あわではつべき
もとの貧乏暮らしに戻った祇王の家族に代わりに、仏御前の家族は栄えます。翌春、清盛は仏御前が退屈しているからと祇王を無理矢理呼び寄せました。
祇王は、はるか下の座敷に通されました。祇王が下の座敷に通されたことを知った仏御前は気の毒でなりません。祇王をこちらへ通して自分には暇を出してくださいと願いでます。清盛は聞き入れませんでした。
祇王は
「仏もむかしは凡夫なり、われらも遂には仏なり いずれも仏性具せる身を 隔つるのみこそ悲しけれ」と歌い舞って並び居る諸臣の涙を誘いました。
「かくて都にあるならば 又うき目を見むずらん 今は都を外に出でん」といって祇王(21才) 祇女(19才)母刀自(45才)の3人、髪を剃って尼となり嵯峨野のこの地で仏門に入りました。
母子三人が念仏しているところに竹の編戸をたたく者が。。。
祇王の不幸を思い、「いずれか秋にあわで果つべき」と残された歌を読むにつけ祇王の運命を自分に重ねて世の無常を思い、清盛の館を抜け出し剃髪して尼の姿でやって来た仏御前(17才)であった。
祇王は「わずか十七にこそなる人の、浄土を願わんと深く思い入り給うこそ」と4人で住むこととし、みな往生の本懐を遂げたのでした。
現在の祇王寺は昔の往生院の境内である。広い地域を占めていたが いつの間にか荒廃してささやかな尼寺として残り、後に祇王寺とよばれるようになった。
明治初年に廃寺となった祇王寺、残った墓と木像は旧地頭大覚寺に保管された。
明治28年 元の京都府知事北垣国道氏が嵯峨野にあった別荘の1棟を寄付され、これが現在の祇王寺の建物である。
堂内の仏間には、本尊大日如来像をはじめ、平清盛、祇王、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されている。
控えの間の「吉野窓」 影が虹の色に表れるのを以って「虹の窓」とも称している。
白猫ちゃんが良く似合う。13才ですって。 庵をお守りしてはるのん?
今は新緑のカエデの隙間から祇王寺が見えますが、晩秋に葉を落とした木々の間から見てみたいものです。紅い絨毯のころに訪れてみたいところ。
境内には、祇王姉妹等の墓と伝える宝筐印塔及び平清盛の供養塔などがある。
※今日のニュースで「二条城の本丸が震度6強程度で倒壊」っていってました。今秋から春秋の特別公開が5年間停止になるそうです。「二条城」の過去記事です。
本丸の写真はたくさん撮ったのに少ししか入れていません。追加写真をしなくては。
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コメント
おはようございます
リンクさせていただきました^^
もしよろしかったら相互リンクお願いします
http://tabi-005.seesaa.net/
旅行へいこう
投稿: 旅行へいこう | 2007年7月11日 (水) 07:43
りせさん、こんばんは。m(__)m
祇王寺、紅葉も素晴らしいですが、新緑も良いですね。
私の大好きな場所の一つです。
それにしても古の人は、10代でこんなにも素敵で、こんなにも大人だったんだと感心しますね。17才、19才といっても数え年でしょうにねぇ。
白猫ちゃんがいるんですね。^^
のどかな感じが又いいですね。(^-^)
投稿: chibi | 2007年7月11日 (水) 18:37
こんばんは~。京都でねこちゃんに出会うと、うれしくなってしまいます。この猫ちゃんも可愛いですね~。蒸し暑い夜、祇王寺の緑で癒されました。ありがとうございます。
投稿: hayate | 2007年7月11日 (水) 22:33
★旅行へ行こうさん 初めまして♪
リンク有り難うございます。
申し訳無いのですが相互リンクはもうして無いのです。スミマセン。
投稿: りせ | 2007年7月12日 (木) 02:39
★chibiさん こんばんは♪
昨年の紅葉の頃に入り口まで行ったのですが、人の多さに帰って来ました。この時期は葉っぱの影で暗いですが、散紅葉だと空が透けて明るいでしょうね。
同じ時の流れなのに、昔は人生早かったのですね。17、8才なんて私の人生ふらふらしてたのに。。今だってふらふらしてますが。
あの猫ちゃん何時もいるのでしょうか? 猫がいるのと居ないのとでは写真の雰囲気は全然違うでしょうね。居てくれて良かった。
投稿: りせ | 2007年7月12日 (木) 02:55
★hayateさん こんばんは♪
hayateさんも猫好きですか?。みんなに写真撮られたり、抱っこされたり人気でした。悠々自適なニャンコでした。
周りに蚊が飛んでいたから刺されてるかしら。
投稿: りせ | 2007年7月12日 (木) 03:03
吉野窓どうしてもアップしたかったのでお借りします。今度は秋・冬に行っていっぱい写真を撮って来たいと思っています。ああ~京都に住んでいれば毎日いけるのに~って思ってます。
投稿: 京都が恋人 | 2010年5月14日 (金) 15:32
★京都が恋人さん こんばんは♪
遅くなりました。m(_ _)m
どうぞ、吉野窓使ってくださいね。猫ちゃんのもどうぞ。
京都に居ればかえって良さが分からないものです。
これのどこが良いのかなあ?なんて思うことあります。勿体ないことですが・・・
京都のお寺巡りを始めて楽しみが分かってきましたが、京都は住み難いところでもありますよ。
投稿: りせ | 2010年5月15日 (土) 02:50