毘沙門堂門跡 2 動く襖絵
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天台宗の門跡寺院 「毘沙門堂 2」
今日は毘沙門堂の中に入らせて頂きます。場所はここです(山科駅が中心です)。
本堂
伝教大師(天台宗の宗祖)一刀三礼の作といわれる毘沙門天を安置しています。
弁天堂が見えます。
霊殿
阿弥陀如来を中央に歴代の影像や位牌が安置されています。
前の外陣の間の天井には霊殿の守護龍が狩野永叔主信により描かれ、顔や眼の向きが見る角度によって変化します。大きいし部屋の天井だから迫力あります。(絵葉書)
宸殿に向かいます。
宸殿内部の襖絵百十六画はすべて狩野探幽の養子の狩野洞雲益信(かのうとううんますのぶ)作。「逆遠近法」で描かれ、どの角度から見ても観賞者が中心となる。
益信は黄檗山の隠元禅師から「逆遠近法」に基ずくこの「動く絵」の手法を修得。
「遠近法」・・・対象物との距離によって変化するため、正円は楕円に、正方形・長方形は台形で表されたり。2本の線路の先が狭まって地平線に1つになって消えて行ったり、遠くのものほどかすんで描かれます。
「逆遠近法」・・・遠くのもの方が大きく見えたり、同じ画面に複数の視点が存在したり写実主義から見れば不合理に見える画法です。
左の絵(絵はがき)・・・絵の前を左右に移動すると机の向きが変わります。机が向こうの方が広がっていたり、足の長さも遠くが長く描かれています。
鯉の衝立 円山応挙。こちらも鯉の体の向きが見る方向で変化します。(絵はがき)
写真じゃ全然動きませんね。教科書に「逆遠近法」で載ってるそうですよ。
特にこの二つの絵は面白い程に動きます。何度も絵の前を行ったり来たり。
晩翠園 正面は観音堂。
紅葉の頃には必ず訪れたい寺院ですね。
宸殿前の枝垂れ桜は樹齢百数十年。枝張りは30メートル。
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