夷川発電所 踏水会
京都市内、鴨川に流れ入る疏水に「夷川ダム」があります。
夷川発電所 (えびすがわ) 夷川ダム えびすがわダム
動物園、美術館の横から鴨川に至る疏水の流れ。
熊野橋を越えた先が広くなっていて夷川ダムがある。せき止められた所に昔は「踏水会」(とうすいかい)という歴史ある水泳学校があった。
昔、お正月には「小堀流の踏水術」(甲冑を着けた泳法など)が定番のニュースで放映されたものです。私も中1の夏休みにこの疏水のダムで泳ぎました。場所はここです。
※「小堀流の踏水術」の踏水会サイトがありました。
「京都踏水会」 公式サイトです。(以下公式サイトより)
1896年(明治29年)に、大日本武徳会遊泳部としてスタートいたしました。
その100余年の歴史は健康づくりの歴史そのものであり、その中でオリンピックメダリストなど、多くの優秀な選手たちも送り出してきました。栄えある歴史、伝統を確かなバックボーンとして、踏水会はつねに明日を見つめ、皆さまの健康づくりに取り組んでまいります。
現在は少し北に移転し、様々なプールが出来ています。
銅像は第三代京都府知事・北垣国道(きたがきくにぞう)
明治2年(1869)、東京遷都に直面して、京都の地位低下を怖れた京都の人々は、水路開発による都市機能の再生を願って、疏水計画を立てました。当時の京都府知事は槙村正直でしたが、後任の北垣国道の主導で事業が推進されることになりました。
疏水の影響・・・市電が走る。
明治24年(1891)に疏水を利用する蹴上発電所が設けられ、これにより工場動力の電化がはかられ、明治28年(1895)には、市街電車を全国にさきがけて走らせました。
また、疏水完成により高瀬川曳船人足の失業問題、南禅寺附近掘鑿工事における井水枯渇問題、用地買収をめぐる裁判など派生的な社会問題も生じました。
※ 琵琶湖疏水といえば・・・南禅寺の水路閣です。 記事① 記事②
※ 蹴上のインクライン・・・記事はここ。 ※ 蹴上浄水場の記事はここです。
※ 日本最古の「チンチン電車」は平安神宮の中に保存。記事はここです。
夷川水力発電所 (説明版)
正面煉瓦造りの建物の夷川発電所は、大正3年(1914)に建設されて以来、長期にわたって京都市内に電力を送電しています。
この夷川発電所は、明治23年(1890)に琵琶湖疏水が竣工し、翌年にその水力を利用した我が国最初の事業用水力発電所である蹴上発電所が建設された後、第二疏水計画と軌を一にして、下流の墨染発電所と同時に建設されました。
初期は、水車が英国ボービング社製の4連フランシス水車、発電機が米国ウェスチングハウス社製の同期発電機でしたが、平成4年~5年(1992~1993)に取替工事を行い、現在の認可出力300kWで国産のS形チューブラ水車および同期発電機を使用しています。 平成7年(1995)3月 関西電力株式会社・京都支店
疏水は現在も京都の上水道源としての役割を果しています。
夷川管理棟では、昭和58年(1983)以降、疏水遠隔監視制御設備を整備して、集中的に流量管理をしています。昭和初年まで続いた舟運は廃止され、水路閣やインクラインは、歴史的建造物として観光名所となっています。
日本最初の水力発電所は蹴上のウェスティン都ホテル前に残っているそうです。創業時の建物は、その後の改修で面影を留めていませんが、第二期発電所の建物のようです。現在も関西電力蹴上発電所として発電が行われているそうです。
水は勢いよく鴨川に流れて行きます。
ちょうどこの場所は緑生い茂る憩いの場所になっています。
所々にベンチもあり、これからの季節、暑さからの避難場所。
川端通りにかかる橋のたもとのお地蔵さんを過ぎれば鴨川への出口です。
※ 鴨川から見たら・・・記事はこちらです。
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東大路にかかる橋の横、いつも気になっている「看板館」は古い看板がいっぱいです。
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コメント
りせさん、こんにちは。
しばらく前の週末の朝早く、JR神戸駅のホームで
お揃いのポロシャツをきた中高生らしき一団を見かけました。
背中をみると、『踏水会』と書いてありました。
まだ7時過ぎだったと思います。こんなに早くに神戸に着くには
よほど早く京都を出てきたのでしょうね。感心したのを覚えています。
それにしても、水辺の写真には何故か心を癒されますね。
りせさんの写真からは、ゆったりとした風情までもが伝わってきます。
その辺りはよく行きますが、こんどゆっくり歩いてみたくなりました。
素晴らしい写真を、ありがとうございます。
投稿: hayashi | 2007年6月29日 (金) 13:16
★hayashiさん こんにちは♪
踏水会は幅広いですね。息子が幼稚園の時に行っていた時に中を見ましたが、競泳、飛び込み、シンクロ、子供用。。。プールは何でもありました。
暑い時はついつい水を求めてます。ゆったりとは写真撮ってないのです。サッサーだから後で「あ~銅像の水に映った頭が欠けてる~」って、ガッカリなのもありますが。
どうも、何でも後から思いつく方で「次は気をつけよう」なのが多いのです。進歩無しです。
投稿: りせ | 2007年6月29日 (金) 19:47