初夏の深泥池
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「深泥池」・・・さあ何て読むでしょうか? って初歩の京都質問に出てきます。
大田神社から東に5-6分歩いた所にあります。
深泥池(みぞろがいけ)は、京都盆地の北にある周囲1.5km、面積9haの小さな池です。この池には、西日本の平坦地では珍しい浮島があります。また、氷河期以来の動植物が今も生き続けるとともに多くの水生植物、昆虫、魚類、野鳥等がいます。
この池の水生植物群落を保護するため、昭和2年(1927)に国の天然記念物に指定されました。昭和63年(1988)には生物群集全体が対象になりました。
深泥池の爽やかな景色をお届けします。
深泥池の不思議の一つに「浮島」があります。
池の中央に広がり、池全体の1/3の面積を占めています。この浮島の下には水の層があって浮いていることが確認されています。
浮島は水温や水質の関係で、有機物の分解が遅く、植物の遺体が分解されずに堆積、その上にミズゴケや種々の植物が生育しています。
浮島は季節により上下に変動しています。夏には浮かび上り、冬は沈んで冠水します。
冬に冠水する平坦部分(シュレンケ)にはミツガシワをはじめカキツバタ等が生育し、冬に冠水を受けないやや高い部分(ビュルテ)にはアカマツ・ネジキ等の樹木が成育しています。池内の植物の大部分がこの浮島上で生育し、多くの小動物もここで育っています。(以上京都市文化財保護課より)
水質調査をしているのでしょうか。
去年の今頃はカルガモが子連れでいたのですが。
ミズガシワです。 3月末から蕾を水面上にだし、4-5月にかけて白い花を咲かせます。
白い杜若です。
ジュンサイ。 初夏から秋にかけて水面一杯に葉を浮かべ、暗紅紫色の花を咲かせます。
初夏の風のある日、水面にさざなみが。
写真を撮ってらっしゃる方、絵を描いてらっしゃる方、車を止めて眺めておられる方、通りすがりに立ち止まって水辺を見ている方・・・深泥池は昔から京都の憩いの場所です。
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鳶も空を舞っていました。
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コメント
深泥池(みぞろがいけ)、まさに京都検定ですね。
季節外れの人影も無い頃に一人歩きをした時は聊か心細く、辺りもうらぶれた様子でしたが、今は一面青々と、ジュンサイも美味そうですね。写真を見ていると、こんな時期に今一度訪ねたくなります。
京都独特の呼び癖でしょうか、地図やガイドブックの影響で、“みどろがいけ”の方が一般に流布しているようです。
「神泉苑」は土地独特の呼び癖で“シゼンネン”、愛称で“シゼン”さん、訛って“ヒゼン”さん、になるそうですね。「建仁寺」も古老は親しく“ケンネンジ”さんと発音するとか。ブッキッシュな観光客は「飛龍頭」を“ヒリョウズ”ですが、京都っ子は原語のポルトガル語風に“ヒロース”が一般だと思いますが、京都検定の試験官はどんな採点基準で答案に臨むのでしょうか。
投稿: 槃特の呟き | 2007年5月16日 (水) 22:37
★槃特の呟きさん こんばんは♪
「みぞろがいけ」は京都では当たり前ですが「みどろがいけ」が一般的ですか、言い難いですね。
宝ヶ池もジュンサイが多いです。昔ジュンサイをかき分けながらボートに乗りました。
「飛龍頭」は短く「ヒロス」って私は言ってます。勧修寺も初歩で読み方が出るのでしょうね。
京都人でもごく地元しか知らないこともあるでしょうから、私も知らないことは多いと思います。「京都検定」・・・不合格で京都人失格になったら困るッ。
投稿: りせ | 2007年5月17日 (木) 03:22