山伏の寺 聖護院門跡
紅葉の頃に聖護院の特別公開があって行って来ました。
11月早々に冷え込んで、紅葉に期待を持たせた後の夏日。暑さに慣れたあとの凍えるような寒さの日でした。
聖護院は修験道のお寺、山伏のお寺です。
聖護院門跡 (しょうごいんもんぜき) 本山修験宗 総本山の寺院。
同宗派設立以前は天台寺門宗に属す。山号は無し。開基は増誉、本尊は不動明王。
日本の修験道の中心寺院の1つ。近世以降、修験道は江戸幕府の政策もあって「本山派」「当山派」の2つに分かれたが、聖護院はこのうちの本山派の中心寺院であった。
また、代々法親王(皇族男子で、出家後に親王宣下を受けた者)が入寺する門跡寺院として高い格式を誇った。江戸時代後期には2度にわたり仮皇居となったこともある。
宸殿
平成12年に修理が完成しました。
天明の大火時には光格天皇が仮御所として使用された由緒ある建物で、狩野派による襖絵が100面以上あります。
書院
約350年前の後水尾天皇御側室の書院を御所より移築した建物。重要文化財。
「京都のお寺に行って、お坊さんと会わなかった、話もしなかった…」
ではお寺に行った意味は半減。←とHPに書かれています。
私が入ると、すぐさまお坊さんが来られて・・・
セキュリティーの警報ブザーを解除されて中を全て見せてくださいました。
お坊さんによる説明があることは珍しくて、とまどいましたが、ここではお坊さんと身近に話し合えることを普通の事として下さってます。
だからでしょうね・・・予約をすれば拝観が出来ます。必ずお坊さんの説明付きです。
寒さに凍えそうな日でしたが、仏教系の女子校に通っていた私にとっては懐かしい法話のようであり、歴史を考えさせられる深いお話でした。
楽しかったですよ・・・面白く語ってくださいました。(ほぼ1時間たっぷり)
明治元年(1868)の神仏分離令に続き、明治5年の修験道廃止令が発布されたため、天台寺門宗に所属することになったが、第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)、修験宗を設立(本山修験宗の設立は1957年)して天台寺門宗から独立した。
神仏分離令に続き、修験道廃止令そして廃仏毀釈の話を興味深く聞く事ができました。
凄い歴史があったのだなあと・・・恥しながら今頃気付いています。
ただ自分勝手に眺める寺院参観じゃなくて、仏教のお話を聞きながら、寺院の歴史を学びながら見て歩くのは良かったですよ。・・・是非。
門跡寺院ですから、立派な内装、装飾、調度です。
お庭も良かったです。砂紋の引き方も教わりました。
左京区聖護院地区は、和菓子の聖護院八ツ橋や、京野菜の聖護院大根・聖護院かぶらの発祥の地です。
◆ 聖護院・御殿荘
境内の一郭を旅館として一般に開放しています。客室より庭園、茶室が眺められ風雅な一夜で過ごせる宿だそうです。(左の入口から入ったところ)
聖護院門跡
〒606-8324 京都市左京区聖護院中町15
TEL 075-771-1880 FAX 075-752-4088
拝観予約: こちらを御覧下さい。
拝観時間: 1日2回 午前10時~ ・午後2時~ (約60分解説が付きます)
拝観料 : 600円 団体(15名以上)、中・高生は500円
聖護院・御殿荘
◇通常 1泊2食付で12000円はお安いです。
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