京都御苑 梅と桃の開花状況
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昨日は梅と桃を見に京都御苑に行ってきました。京都地方気象台は2月22日、京都市で梅の開花を観測したと発表しました。平年と同じ日での開花となり、昨年の3月11日と比べると17日早い開花となりました。
最初にいつものように京都御苑の北東にある「石薬師御門」をくぐります。下は京都御所の北東にある「中山邸跡」、明治天皇出生の地で、幕末から明治維新にかけて活躍した中山忠能の娘・中山慶子が明治天皇の生母です。
木製格子塀の改修工事中で、年度末なのか苑内のあちこちで工事が行われていました。塀の中にある紅梅は開花していて、よく見えませんが見頃のようです。
工事フェンスの外にある塀際の白梅は満開でした。
京都御苑を管理しているのは一般財団法人国民公園協会で、そのHPには季節の花の開花状況のお知らせがあります。下は京都御苑の北西にある「乾(いぬい)御門」で、右に児童公園があり、梅林や桃林は左(南)にあります。
京都御所の南西角に名木「清水谷家の椋(むく)」があり、ここから道の西(右)の一帯が「桃林」と「梅林」のエリアです。
下の桃林から梅林のエリアは、平安時代前期に公卿の藤原基経の枇杷殿があり、屋敷に住んだ藤原長良は枇杷中納言といわれました。後に、藤原道長が邸宅を買い取り、里内裏として一条天皇の中宮・彰子(道長の長女)も移り住んだそうです。
桃林には約70本の桃が植えられています。先ほどの国民公園協会の3月4日のお知らせでは、桃林の桃は見頃となっていました。以下3枚はバラ科サクラ属の「ハナモモ(花桃)」だと思います。
ハナモモは観賞用に品種改良されたモモの仲間で、春に白、ピンク、赤などの華やかな花を咲かせます。
また、1つの芽から2つの花が咲く傾向があるそうです。中国原産で、日本でも古くから庭木や公園の樹木として親しまれてきました。
江戸時代の京都御苑は、140以上の宮家や公家の邸宅が立ち並んでいましたが、明治初めに東京へ都が移り邸宅が取り除かれました。ここからは「梅林」です。
その後、この辺りにはたくさんの梅が植えられましたが、戦中、戦後の混乱期にはかなり荒廃してしまいました。
戦後はGHQによって進駐軍の宿舎用地として接収されかけましたが、反対運動により中止。1949年に環境庁が管轄する国民公園として京都御苑は一般公開されました。
公開後に改めて整備するにあり、京都各地の神社から譲り受けた穂を接ぎ木で育てて今の梅林が形作られたそうです。
梅林には約200本の梅が植えられ、例年では2月に入ると早咲きの梅が開花しはじめます。3月の初めになると梅林の多くの梅は咲きはじめて、3月上旬から中旬ごろに見頃となります。
京都御苑には、明治時代に植えられた樹齢100年の木や、環境省が巨樹とした幹周り300cm以上の木がたくさんあります。下はエノキの大樹で、アオバズクが営巣・子育てをしたことあるそうです。枯れ枝が落下する可能性があるので周囲は立入禁止です。
「出水口」からの道の南に「出水の小川」があります。母子で水にふれあう親水広場として整備された100mほどの人工の小川です。地下からくみ上げた井戸水が深さ数cmの浅い小川となって木陰を流れ、夏には水遊びをする子供達で賑わいます。
水辺にはさまざまな動植物も見られ、周辺には桜が植えられて桜の見どころの一つにもなっています。昨日はシンロウバイが咲いていました。
「京都御苑歴史ふれあいの道」のプレート。平安から幕末、明治までの歴史の遺産や、このあたりにあったと想像される場所に駒札型の案内板が設置されています。日本語のほか、中国語、ハングル、英語で書かれ、御苑全体20箇所あります。
そのうちの18箇所に小さな凹凸がついた金属板がついていて、A4の紙をあてて上から鉛筆などでこすると絵の一部がでてきます。駒札ごとに絵は違い、全部を集めると一つの絵が完成、絵は四季ごとに替わるそうです。
下は京都御所の「建礼門」から続く「建礼門前大通り」で葵祭や時代祭の祭列がここから出発します。通りの南東隅に「黒木の梅」があり、もとは南の九條邸にあったものを大正天皇即位大礼の時にこの位置に移植しました。
この梅の原株は英照皇太后(1835-1897、孝明天皇の后)が幼少のとき、生家の南大路家で愛でられていたといわれています。英照皇太后は明治天皇の嫡母で、実母は最初に登場した中山慶子です。黒木の梅は遅咲きの紅梅で、見頃の状態でした(最後の写真)。
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