2020年2月25日 (火)

京都御苑 梅散歩(2020年2月)

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は梅を見に出かけました。寒い日もありましたが全体としては暖かかったせいか、開花が随分進んでいました。烏丸丸太町から出発して「建礼門前大通り」に来ました。

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通りの右手前にはかって九條邸にあった八重の紅梅「黒木の梅」があります。昨年の3月5日に5分咲き程度だったので、10日くらい早く開花が進んでいました。

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この梅は花弁が枝に密集して咲くので、よけい深紅に見えるのかも知れません。

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西の道に行く途中、宗像神社の鳥居の前を通ります。こちらの白梅は盛りを過ぎたようです。中央の大楠は樹齢400年、左に隠れていますが社殿の奥には樹齢600年の大楠もあります。

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閑院宮邸跡

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西の道の宗像神社の北の紅白の梅、こちらも既に盛りを過ぎていました。

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向うは下立売御門、向かいに菅原院天満宮神社があります。右は出水広場で、ここには梅や桜を始め様々な木が植えられています。

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休日なので、大勢の方が梅のお花見です。

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出水の小川、子供たちが水遊びできるように造った小川です。

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小川の北西にあるソシンロウバイ、まだ見頃が続いています。

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出水口からの道の北は梅林になっています。

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梅林の梅は見頃の木が多くありました。

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快晴で暖かい日だったので、芝生でくつろぐのが気持ちよさそうでした。

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南北の道の向かいに御苑にある三つの神社の一つ、白雲神社があります。

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梅林の中の散策路には紅白の梅。この広場の北は桃林になっていますがどの木もまだ蕾の状態でした。

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向うは皇宮警察本部京都護衛署、護衛署は通常の警察署に相当します。ちなみに、通常の警察官に相当するのが皇宮護衛官です。

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皇宮護衛官はより高い教養が求められ、警察学校では茶道、生け花、短歌などが授業に取り入れられ、乗馬は必須科目だそうです。

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蛤御門からの道の北に一本の梅が咲いていました。向うは京都御所の清所門、通年公開の出入り口です。皇宮警察本部の消防車・放水車を始めて見ましたが、緊急事態ではないようです。

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2020年2月24日 (月)

西院春日神社と淳和天皇

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の若一神社(西大路八条)から西大路通四条までバスに乗り、そこから二筋西にある佐井通を少し上がると西院春日神社の鳥居があります。

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平安時代初期の833年、淳和(じゅんな)天皇は、譲位して淳和院(西院)に移りました。その際、奈良春日大社より分霊・四座を勧請して守護神としたことが西院春日神社の始まりとされます。境内までの参道脇に「授与所」と

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「手水舎」があります。

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手水舎の右に3匹の蛙の石像があります。「三かえる、見返る」から縁起がよいとされ、水をかけて祈願すると一つだけ願いを叶えてくれるとか。

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「社務所」、左に「貞明皇后御由緒 御賜之藤 京都御所 飛香舎藤壺」があります。飛香舎(ひぎょうしゃ)は、平安時代の御所の後宮の七殿五舎の一つ。庭に藤が植えられていたことから藤壺(ふじつぼ)の別名があり、京都御所に復元されています。

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淳和天皇の皇女・崇子内親王(?-848)の疱瘡(天然痘)が神前の霊石で治り、病気平癒の神として崇められました。この石は「疱瘡石」とよばれ、病の平癒をもたらし、都に疫病が流行る前に、必ず表面が濡れたといいます。「拝殿」

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「本殿」には、春日四座大神の建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)、伊波比主命(いわひぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)を祀ります。

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西大路七福社めぐり、京都十六社朱印めぐりの一つで、病傷平癒、厄除け、交通旅行安全の信仰があります。(本殿と拝殿の前にお百度石があります。)

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本殿の右手に末社の「春日若宮社」があります。祭神は天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)で、天押雲根命は西院春日神社の祭神・天児屋根命の子神です。

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江戸時代には歴代天皇が西院春日神社に健康を祈願しました。本殿の左前には、「高松宮 有栖川宮 奉偲之梅」があります。

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さらに左(西)を見ると、「仁孝天皇御胞衣(おえな)塚」があります。皇子が誕生すると健やかな成育を祈願して、吉方の神社に御胞衣(胎盤)を埋めるのは宮中の慣わしでした。

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仁孝天皇(1800-46)は光格天皇の第6皇子で、学問をこのみ,父の発意による公家子弟の教育機関である学習所(のちの学習院)の創設に着手。しかし完成を待たずに死去し、泉涌寺にある後月輪陵に葬られました。

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境内の西には末社がいくつかあります。「還来(もどろき)神社」は下の覆屋の中に社殿があります。平安時代の874年、淳和院で火災があり、淳和上皇の皇后・正子内親王は難を逃れて院内の松院(四条通より南)に避難しました。

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しかし、住まいしていた洞裏院は類焼を免れ、無事還(かえ)ることができたのは、神の加護であるとして、人々は「還来の大神」と讃えました。以来、旅の安全や交通を守る神として崇めら、健康や失ったものなど大切なものが戻る神ともされます。

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古くより、祈願や御礼に草鞋(わらじ)を奉納する慣わしがあり、第二次世界大戦では、出征兵士の生還を願う家族が多数訪れたそうです。

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「弁財天」 祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たこりひめのみこと)、湍津姫命 (たぎつひめのみこと)で、芸能、音楽、紹運の神々です。

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「西院社」は、淳和天皇没後に大原の御陵より清和天皇の御霊を遷し、西院の守護神としたもので、家内安全の信仰があります。

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「住吉社」は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)、大帯姫命(おおたらしひめのみこと)の農作豊穣の神を祀り、かって正子内親王の松院にあったそうです。

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さらに西に「四社」があります。 中に「金刀比羅宮」、「大元宮」、「天満宮」、「猿田彦社」が祀られています。これらの末社はよく知られているので、祭神は省略します。

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ところで、淳和天皇(桓武天皇の第3皇子)が即位したのには特別の事情がありました。第51代平城天皇(同第1皇子)が復位に失敗した「薬子の変」で高丘親王の代わりに皇太子となり、第52代嵯峨天皇(同第2皇子)が譲位して第53代天皇となりました。(西鳥居)

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思いがけなく即位した淳和天皇でしたが、清原夏野(なつの)など優れた人材を積極的に登用して政治改革と皇室財政の強化に取り組みました。右の松と「能舞台」の松がそっくりです。

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国司交代のときに起きる紛争を解決する勘解由使を設置して権限を強化、検非遣使の整備や勅使田を設置しました。さらに詩文集や法典整備の編纂にかかわり『令義解』を編集しました。平安遷都4代目で治世は安定し平穏な日々が続きました。

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本殿と反対側(南)に「淳和院礎石」があります。 淳和院は、当神社から東にかけて南北516m、東西252mの敷地があったそうです。淳和上皇の没後、皇后・正子内親王が御所とし、その後淳和院という尼僧道場になり、874年に焼失、後に再建されました。

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近くの発掘調査(1992-1993)では、掘立柱、測溝、門跡などの建物跡群が見つかり、瓦、土器、陶器や金物などが多数出土、それらの製作工房跡なども発見されました。当神社の境内にも当時の礎石など石材などが点在しています。

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平穏な時代の一方で、代々の天皇の葬儀は盛大となり、それにかかる費用と労役は民衆を苦しめました。このような民衆の困窮を救うため、淳和天皇は自分の葬儀では「骨を砕き粉となし之を山中に散らせ」と命じました。

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遺言により山陵は築かれず、近臣によって遺骨が大原野山中に撒かれました。歴代天皇で唯一の散骨でした。

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