2020年8月13日 (木)

五条坂を下る 2020年8月

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の安祥院を出て、五条坂の一番上(清水坂との合流点)まで上ってから(上の写真)東大路まで戻ります。

「布遊舎」 ちりめんがま口のお店です。ちりめん以外にも西陣やデニム生地を使った、通常のがま口や印鑑ケースやたばこケース、飾り物や巾着、風呂敷、ポーチアクセサリーなどの和の小物を販売しています。

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「坂」 手打ちそば処で、天ざるの天ぷらがカラッと揚がっていて美味しいとか。いつもは外国人観光客の方が多いそうです。

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「ここどす」 御食事処、甘味処です。ご家族で経営していておうどんや抹茶アイスが美味しいとか。 

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このあたりの五条坂の北(写真の右)は広い清水寺観光駐車場になっていますが、ほとんど車が見当たらないのがちょっと寂しい気分です。

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「馬鈴(ばず)」 白玉だんごの看板がかかっている和菓子屋さん、ウサギの形をしたわら餅と気さくなおばちゃんが人気だそうです。

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駐車場の南に人力車の営業所があります。

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茶わん坂につづく脇道、左は「喫茶 陶」、脇道を入ったところには「喫茶去京極」と二つ星ホテルの「花喜屋」があります。

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脇道の右は「清水坂かんざし屋」

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「牛カツ京都勝牛 清水五条坂店」 定食屋さんです。

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「清水佐の」 京料理のお店。

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「花かがみ」 会席・懐石料理のお店です。

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安祥院の前を通り、

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茶わん坂との合流点まで来ました。角の両替屋さんは休業中です。

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「かねや」 築90年の京町家を改装した和カフェです。ランチには、京野菜を使ったパスタや、人気のふわふわ玉子のカフェ丼などのオリジナルメニューがあります。

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「ギャラリーたなか」 京焼・清水焼の制作・展示・販売をしています。夏にて涼し気なガラス食器もあり、伝統の手書きの京絵付けの器です。

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「Fluffy - Kyoto Kiyomizu」 シャトー清水の一階にあるスイーツおよびデザート ビュッフェです。

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ここの着物レンタルの「京越 清水店」は7月31日をもって閉店しました。京越は祇園本店・河原町店・嵐山店の3店舗で営業しています。

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「清水チーズ工房」 京都で初のボトルチーズケーキ専門店です。チーズケーキを京都独自の素材と合わせ、その美味しさを三層に分けてボトルに詰め込んだ、なめらかチーズケーキを提供ししています。

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「清水坂ガラス館 べっぴん館」 オリジナル手づくりアクセサリーのお店で、手つくりガラス体験もしています。「べっぴん館」では香水や化粧品のオンラインショップもあります。

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「HOTEL TERRACE KIYOMIZU KYOTO」 自慢の屋上テラスは、清水寺や京都タワーなどが望める京都市街のビュートスポットだそうです。

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「ぴあり館」 ファッション アクセサリーのお店です。

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右は一昨年オープンした「お酒の美術館 プレミアムショップ清水寺店」、左は「着物レンタル 夢京都 清水寺店」です。

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「KOTOUP(ことあっぷ)」 今年の6月27日にオープンしたポップオンワッフルのお店です。簡単にいえば、新感覚のベビーカステラで、それを使ったソフトもあるそうです。

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東大路まで来ました。左が五条坂、正面はレンタル着物の「喜楽庵 岡本 五条坂店」、右は「大谷道」、これで清水寺周辺の散策はおわりです。

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2020年8月12日 (水)

安祥院 木食上人と日限地蔵

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の三差路の五条坂側に安祥院があります。門前の石標は「日限地蔵尊」(右)と「梅田雲濱先生墓 當院内」(左)。「安祥院」は山号を東山という浄土宗鎮西派の寺院で、通称を「日限(ひぎり)さん」といいます。

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平安時代中頃の942年、朱雀天皇の勅願によって、天台座主・尊意僧正が乙訓郡に大薮山仁王護国院を創建したのが始まりとされます。その後荒廃、鎌倉時代に再興され寺号が安祥院と改められました。

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南北朝時代(1336-1392)の兵火などにより再び衰退しました。山門を入った正面に京都市保存樹の「ヤマザクラ」があり(上)、右に「大弁財天」が祀られています。

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江戸時代中頃の1727年、木食正禅養阿(もくじきしょうぜんようあ)上人が、この五条坂に安祥院を再建しました。(水の神でもある大弁財天の祠の前にはちょっとした池があります。)

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上人は社会土木事業にも力を入れ、東海道最後の難所といわれた日ノ岡峠や渋谷峠に車石を敷設しました。車石は牛車の通行を助けるものです。(五重石塔、由来は不明です。)

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右は木食上人自筆の大日三尊光明真言碑、左は西京極の佃橋から車石用に持ち込まれた橋げた石。

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本堂には京都六阿弥陀の一つとされる阿弥陀如来像を祀っています。

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本堂左の地蔵堂に「日限(ひぎり)地蔵尊」が祀られています。この像は、1730年に霊元天皇の勅願によって宮家たちが寄進した銀貨や銅鏡によって鋳造された2.6mにも及ぶ金銅製半跏像で、木食上人が造ったものです。

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この地蔵尊は日を限って願い事をすれば叶えてくれるといわれ、明治初め頃から多くの信仰を集めるようになりました。日限願かけとは、自ら日数を決めてお詣りをして、その期限をもって願いをかなえて下さいとお願いすることだそうです。

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木食上人は、1678年に丹波保津村の郷士の家に生まれ、幼くして父を亡くし、銀座(京都)の手代を経て、24歳で泉涌寺雲竜院で出家、朋厚房正禅と名乗りました。(地蔵堂の横に鳥居があります。)

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その後の1711年、高野山に上り木食恵昌に師事し、木食行に入りました。木食行は五穀を断ち、草の根や木の皮だけで命をたもつ難行で、その行を修めた僧侶を木食といいます。「荼枳尼天(だきにてん)社」が祀られています。

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甲賀郡安養寺(現嶺南寺)と高野山で木食大戒を修めて大阿闍梨となり、諸国行脚の旅に出ました。信濃の善光寺や美濃の国一円を行脚した後、七条大宮上るに「梅香庵」を建立して、本格的な布教を始めました。(奥に鐘楼があります。)

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当時の京都は六墓五三昧という11カ所の無縁墓地がありましたが、すべて罪人の処刑場の近くにあったので、一般の僧侶は敬遠していました。(地蔵堂の右に休憩所?と絵馬所があります。)

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しかし木喰上人は罪人とおぼしき無縁仏の亡霊を回向するため、寒夜も墓掘りを続けました。そして3年後の1717年に、11の墓所それぞれに南無阿弥陀仏と刻んだ六字名号碑を建立しました。

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それらは、度重なる兵火や天災、明治の廃仏毀釈によって行方が分からなくなりましたが、最近の調査研究で4カ所の遺跡が確認されたそうです。(地蔵堂の右手に不動明王の石像が祀られています。)

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昼夜の別なく洛中を廻り念仏勧進に励む上人に多くの人々が帰依しました。そして、霊元法皇、宝鏡寺宮をはじめとする人々の浄財によって、1727年に安祥院の諸堂が落成しました。(不動明王像は木食上人の発願によって狸谷から遷されました。)

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その間、狸谷不動を建立、真如堂に丈六の金銅阿弥陀如来を寄進、行く先々で自ら刻んだ念持仏を授けたといいます。熱烈な阿弥陀信仰にもとづいて、六阿弥陀めぐり(真如堂、永観堂、清水寺阿弥陀堂、安祥院、京極の安養寺と誓願寺)を広めました。

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渋谷街道の修築工事、峠道の管理所・休憩所を建造、井戸掘り、石橋の架設、寺社の敷石などの土木工事も行いました。そして、阿弥陀浄土に往生するためには地蔵菩薩の導きが必要として、境内に日限地蔵尊を祀りました。

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1763年この安祥院で即身仏になり墓塔に納められました。北にある墓地には、尊攘派志士で儒学者・梅田雲浜(うんぴん)、勤王の志士・大高忠兵衛、種痘医・赤沢一堂、医師・赤沢寛堂、陶工・清風与平兵衛らの墓もあります。

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木喰上人没後の1787年、4宗兼学の霊元法皇の勅願所となり、明治の1873年浄土宗無本寺より浄土宗鎮西派に改宗、知恩院末になりました。  

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ヤマザクラの根本に木喰上人が道普請した、山科日ノ岡峠の車石が置かれています。

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