2018年10月18日 (木)

大徳寺通りを歩く

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

大徳寺を訪れたときに、門前の大徳寺通を見てまわりました。上の写真で手前が北大路通、右に延びていく南北の通りが大徳寺通です。

「紫野和久傳 大徳寺店」 和久傳は料亭の味を家庭で味わえる「おもたせ」の物販店と茶菓席からなり、京都、東京、名古屋にお店があります、こちらでは、1階で弁当や和煮を始めとする各種のおもたせ、2階はカウンター席で、そば料理を頂けます。

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向かいにある「天道大日如来」 京都の多くの町内には地蔵尊が祀られていますが、大日如来が祀られているところもあります。大日如来は最高仏として大切な子供を守ってくれると信じられ、縁日は少し遅いのですが地蔵盆にあわせて行う町内もあります。

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「大徳寺一久」 大徳寺精進料理のお店で、お土産に大徳寺納豆があります。大徳寺の和尚らから辛甘鹹酸苦の五味の案排の秘法を授かり、一休禅師より一久という名を頂いたと伝えられ、大徳寺精進料理方として5百年余を過してきたそうです。

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「徳寿」 そばやうどんなど麺類のお店で甘味もあります。「紫野そば」や「門前そば」が名物だとか。右の窓口でちりめん山椒も売っているようです。

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この通りは大徳寺の創建と同じ頃に開かれたようです。大宮通が現在は東側を通っていますが、かってはこのあたりで北西に曲がって大徳寺前を通って洛外に抜けていました。そのため、大徳寺通は旧大宮通と呼ばれることもあります。(民家)

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「京都 おはりばこ」 70年前に糸屋として京・西陣で創業。髪飾りや小物などのつまみ細工の工房(2階)とお店(1階)です。「つまみ細工」は正方形の布と糊から作られるシンプルなもので、どこまで美しく仕上げられるかが職人の技術だそうです。

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生地は京丹後産正絹綸子を引き染めでひと刷毛づつ別注色に染め、房も贅沢な正絹撚り房で、色合いは現代女性を美しく魅せるために肌やお化粧に合わせます。昨日の記事の真珠庵でいただけるしおりを見せると、全品5%引きだそうです。

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「泉仙(いずせん)」 精進料理、茶懐石・点心、割烹料理のお店です。「ゆば懐石」や「精進鉄鉢料理」が有名で、大徳寺塔頭・大悲院内と嵯峨野にもお店があります。

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「大徳寺納豆 磯田本舗」 この地で大徳寺納豆を作り伝えて18代目になるそうです。大徳寺粒納豆、大徳寺納豆をちりばめた和菓子やじゃこ納豆もあります。

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「松田老舗」 創業約100年、禅宗寺院の精進料理に欠かせない天然で良質な北海道産の出汁昆布を納め続け、御用達として現在に到っています。塩吹き昆布、佃煮、ちりめん山椒、おやつ昆布、大徳寺納豆などもあります。

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「山国屋 細見酒店」 酒屋さんですが大徳寺納豆も売っています。

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「結(ゆい)」 10年近く前に西陣織の織元がlここで開業した和装小物のお店です。西陣織で作られた扇子、バッグ、財布、風呂敷、ストラップ、名古屋帯などいろいろあります。

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「Cafe Du Mon(カフェ・ドゥ・モン)」 パリ風?のお洒落なカフェでオープンテラスもあります。カヌレとパウンドケーキのスイーツセットが評判だそうで、どちらも大徳寺納豆が入っています。テイクアウトもできるそうです。最後の写真はこの店の入口です。

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「古美術 鐘ヶ江」 ちょうど大徳寺の総門の前です。時代屏風、近代美術工芸品、提げ物などを中心に現代美術まで多岐の分野の古美術を扱っています。10月5日(金)から11月4日(日)の期間、「新装開店特別展」を行っています。

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「白馬」 茶道具を始め、漆器や陶器、鉄瓶、硝子製品など様々な器を扱っている古美術店です。お茶碗や銘々皿、菓子鉢、ワイングラスなどのお気に入りが見つかるかも知れません。

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「漆芸舎 平安堂」 40年以上にわたり、寺社や仏像、美術工芸品などの修復を行ってきた職人が、身近に存在する自然素材を利用して陶磁器や漆器の修復を行っています。茶器などの金継ぎ修復も行っていて、作品の展示会や教室も開催しています。

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ところで、いままで出てきた「大徳寺納豆」は、既にご存知の方も多いと思いますが、糸引納豆や甘納豆とは全く異なるものです。(ここから先にはほとんどお店はありまえせん。)

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古来から大徳寺に伝えられてきた保存食の一種で、どちらかといえば、味噌や醤油に近く、醸造製品の部類に入ります。味は赤味噌を香ばしくしたような感じで、かなり塩辛いものです。(下は何かのお店かも知れません。)

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大徳寺納豆は作る時期が限られていて、5月後半頃から8月一杯までが仕込みの期間で、乾燥までを含めめると10月頃まで作業が続きます。かっては天龍寺や妙心寺でも作られていて、京都の家庭でも作って食していたともいわれています。(コージーハイツ大徳寺)

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上の写真で東から紫明通が合流して、大徳寺通は大徳寺の塀にそって少し西に回り込み、さらに北に向かい市街地の北端でもある西賀茂蟹ヶ坂町まで続いています。

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大徳寺納豆は、お茶請け、お茶漬けやお酒のおつまみなどから、炒め物や和え物に刻んで入れたり、みそ汁などに擦り込んでも香ばしく風味がよくなるそうです。(ここから北大路通に引き返しました。)

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2018年10月17日 (水)

真珠庵 現代作家が描く襖絵

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

大徳寺の本坊を出て、同じく特別公開されている真珠庵を訪れました。本坊の横の道を北に行くと大仙院の石標があり、そこで右に曲がります。

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「真珠庵」は大徳寺の塔頭寺院で、とんちで有名な一休宗純を開祖として、一休和尚の没後10年たった延徳3年(1491)に堺の豪商、尾和宗臨によって建てられました。(突き当りが真珠庵の山門で、左には大仙院の山門があります。)

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寺宝として、曽我蛇足、長谷川等伯の方丈襖絵がありますが、修復されることになり、約400年ぶりに方丈襖絵が新調されました。特別公開は9月1日~12月16日の期間で、10月19日~21日は拝観休止です。(庫裏)

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新襖絵のコンセプトは一休さんゆかりの寺院だけに「なんでもあり」。漫画家の北見けんいち氏、映画監督の山賀博之氏、アートディレクターの上国料勇氏など、現在第一線で活躍するクリエーターらが作品を手がけました。中門の先からは撮影禁止です。

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方丈の東には一休宗純に参禅した侘茶の祖・村田珠光作庭と伝わる「七五三の庭」(名勝・史跡)があります。細長い地割に七・五・三の石を配した枯山水庭園です。以下の写真は受付で頂いた真珠庵のしおりと大徳寺関連の情報誌「京都春秋」からの転載です。

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二畳台目の茶室「庭玉軒」は江戸時代初期の茶匠・金森宗和好みとされ、蹲踞や刀掛け、飛び石が据えられた内露地の一部を庇屋根で覆い、内部空間とした珍しい構造を持ち、内蹲踞の席として有名だそうです。

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書院「通僊(つうせん)院」(重文)は寛政15年(1638)に正親町天皇の女御の化粧殿を移築したものです。女性らしい雰囲気が感じられる落ち着いた室内には、狩野元信筆と伝わる水墨山水図や西湖図、土佐光起による金碧花鳥図(下)などがあります。

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以下は新し襖絵です。礼の間の上国料勇筆『Purus Terrae浄土』 観音世菩薩、風神、雷神、不動明王、荼枳尼天、吉祥天、龍王、弁財天が舞います。描かれた神仏はモデルを使い、リアリティを表現。

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色彩は何度も色を塗り重ね、幻の仏教都市と雲海のもとに広がる大地を完成させました。上国料勇氏はイラストレーター ・ アートディレクターで、洋画家を経てファイナルファンタジーシリーズ等数々のゲームのコンセプトアーティスト、アートディレクターを歴任しました。

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室中の北見けんいち 筆 『楽園』 鹿児島県与論島に魅せられた北見氏が島民と過ごした情景とか。実在の人物、漫画の登場人物など、北見氏の人生を彩った沢山の人々が描かれています。皆満面の笑みで、真珠庵住職の姿も描かれているそうです。

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北見けんいち氏は赤塚不二夫の弟子となり、赤塚からは何度も「お前は下手だから漫画をやめなさい」といわれながら、持ち前の忍耐力と反骨心で遅咲きのデビューを飾り、代表作「釣りバカ日誌」は1979年の連載開始以来38年、77歳の今も精力的に活動しています。

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仏間の山口和也 筆 『空花』 野生の雁皮と山の湧水のみを使い、作者自ら紙を漉くところから始めた作品。早朝の坐禅で感じた闇の粒子によって作品の方向性を決定しました。銀箔の星と松煙墨を交互に重ね、最後は特製花火によって画面全体に閃光を走らせ、

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刹那の痕跡によって永遠を描きました。山口和也氏は美術家で、瞬間の集積または痕跡による絵画や写真作品を制作しています。2016年に完成した観音寺本堂の天井画「鳳凰図」で特製花火を用いて新境地を開きました。

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衣鉢の間は濱地創宗 筆 『寒山拾得』 唐の時代の寒山、拾得という二人の禅僧は仲が良く、いつも子供のように遊び回っていました。その様子があまりに風変りだったため、後世の人々によって、寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身とする説が生まれました。

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濱地創宗氏は日本画家・僧侶で、京都精華大学芸術学部卒業後の2年半を真珠菴で暮らし、平成24年に出家得度、専門道場での生活を経験しました。絵画造形の一方で、児童福祉施設で働きながら、子供のこころについて学んでいるそうです。

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檀那の間は山賀博之 筆 『かろうじて生きている』 新潟県出身で能登生まれの長谷川等伯にシンパシーを感じ、日本海を描きました。等伯が線で石や松を描いたのに対し、点を重ねて表現。左右にはウミネコと戦闘機、中心には己の心を映す円窓が描かれています。

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山賀博之氏は映画監督で、代表作として「王立宇宙軍オネアミスの翼」(原案・脚本・監督)があります。大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は、山賀氏が学生時代に設立して代表を務めるガイナックスの制作です。

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大書院の伊野孝行 筆 『オトナの一休さん』 NHK Eテレで放送された「オトナの一休さん」は、一休さんの破天荒なエピソードを一休さんの漢詩集(狂雲集)を基にアニメ化したものです。アニメのテーマソングを気持ちよく歌う一休さんが描かれています。

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伊野孝行氏はイラストレーターでアニメ「オトナの一休さん」の絵を担当しました。児童書の挿絵や時代物に定評があり、優れた紙芝居に送られる第53回高橋五山賞や第44回講談社出版文化賞「さしえ賞」を受賞。著書に『ゴッホ』、『画家の肖像』などがあります。

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